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プロローグ
プロローグ
君は私に自信をくれた。強さと弱さ。それから……。
あの時、どう答えれば良かったのだろう。どれが、正解だったのだろう。
黒く、暗い世界を前に歩いている君にどんな言葉をかければ幸せになれた?
ねぇ、教えてよ。
私は君にたくさんの幸せをもらった。
私も君に幸せをあげたい。宇宙まで行ってしまうような、大きな大きな幸せ。
少しずつ、花束で渡すから。
その暗闇の心を光で照らしたい。
「君は可愛いね」
「君は素敵な子だね」
そう言って笑った君の笑顔に、嘘がないことを願ってる。