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7.旅行!高ぶらずにはいられないッ!

「テレポート便で行けばよかったのに、どうしてわざわざSLなんだ?」


ガタンゴトンと揺られて走る。列車の客席におとなしく座っている。

列車内の客席には、ちらほら座ってる人は見えているが、穴がちぐはぐ空いているようにバラバラだ。

これはすいているわけではなく、これが常であり、あんまり乗る人はいないらしい。

それもそのはず。この世界には、移動手段として有効な魔法が存在する。

その一つがテレポート。その実態は使用者付近の全てを、移動先の空間に転送する魔法であり、一瞬で長距離を移動できる。

しかしいろいろ弱点もあり、移動する先の空間に何か物がある場合や、物を一度に大量に送ろうとする場合などが起こった時、不発になってしまうこと。

一度使うとしばらく使えなくなってしまうこと。

テレポート先を指定するには、道具による補助が必須であること。

そもそもかなりの練度がないと使いこなせないことなど、あげていくと切りがない。

きっと、一切の悪用が出来ないように神が設計したのだろうが、安全使用がすぎるぞ。

まあ、だからこうしてテレポートタクシーなる事業が栄えたんだろうけど。


「SLとは、機関車のことを指すのですか?」


「その通り!前話した、日本ってとこではそうとも呼ばれてた。たぶん略称か何かだと思うけど」


この世界では、どうやら機関車をSLとは呼ばないらしい。たぶん、何かを略したりする風習が無いためだろう。

あだ名をつける校習はあったのだが、きっとそれとは別物という扱いなのだろう。


「そうですか。まあ、せっかくの旅行なのです。急ぐわけでもないのなら、列車に揺られてゆっくり行くのも、悪くはないんじゃないですか?」


「確かにそうだけど!この待ち遠しい感じは好きだけど!なんというか……もどかしいというか……SLはあるのに、どうして電車や新幹線はないのだとか。転生者として、思うことがあるわけでして。たくっ。電気が必要ならあるだろ、魔法が!」


正直、SLに乗ること自体は初めてなんだし、感想をいうと悪くない。

しかし納得がいかない。転生者が伝えて生まれたのなら、どうしてもっと最新のものを作ってくれなかったんだ!

新幹線のスピードなんて、並みの魔法使いになんて真似できっこないのだから、SLより需要はありそうなのに。


「きっと、作る技術を持った人がいないんですよ。それに、私はこれを気に入りました」


なるほど。っと思ってしまった。過去に来た人物がたまたまSLの作り方を知っていたのか、はたまたSLだけ知っていたのかは分からないが、そんな人物が作ったのなら、確かにあり得る話だ。

まあ単純に、その人にとってSLが一番需要があるものだったのなら、それしか作らない理由になるのだけど。


「それには賛同も同意できるけどぉ~!って、そういえばどうやって動かしてるんだろこれ。やっぱりSLだから、石炭とか燃やして動いてるんですかね」


俺はふと気になった疑問をこぼす。オリジナル通りなのか、はたまた異世界特有のものなのか。

本当にちょっとした疑問だった。


「違いますよ。魔法で燃やしてるんです。炎の魔法を溜め込んでいるんです」


「そこは……さすが異世界と言うべきか」


「さあ、目的地までの旅を楽しみましょう」


「はーい」


しかし外を眺めていても、今は自然なんて感じられない干からびた地面しか見えぬのだ。


それから揺られて時間がたち、遂に目的の地へとたどり着いた。

揺られに揺られて疲れた俺は、ゆっくり駅の外へと歩く。


「やーっとついたぁ!ここがTOHK(トーホク)かぁ!」


「その居住区みたいですね。基本はこのエリアを拠点に回るのがいいみたいです」


「他のエリアのホテルは暑かったり寒かったり遠かったりで大変らしいからな」


そう。今俺達がいるのは、TOHKの居住区エリア。

TOHKはかつて世界を救った異世界の人間……つまり俺の大先輩にあたる人が作ったリゾート地であり、居住区、極寒、南国、京都の四つのエリアに別れている。

なぜ京都だけ地名なのかわからないが、きっと名前を考えるのがめんどくさかったのだろう。

いや、名前が東北の時点であれなのだが……。

とにかく、ここは大先輩が作ったところで安全でホテルの予約がとれないほどパンクしていない場所だったのだ。

だからここを選んだ。だって、あの招待券の行き先に行きたくなかったし。

カディアのお父さんの情報が信用できなかったとしても、一応避けた方がいいに決まってる。

とにかく、今回ばかりはただの旅行だ。

楽しむだけにとどめるのだ。

悪組織となんて戦わない!俺はカディアと楽しく旅行だけをするのだ!

だってこれは、療養なのだから!


「それでは、まずホテルにチェックインしに行きましょう。さすがに荷物を持ちながら回るわけにも行かないですし」


「それもそうだ。じゃあ行こっか」


俺達は予約していたホテルへと向かった。


本日。良いユニバース日和でございます。

どうも作者です。

朝から晩までユニバース。ワンバースツーバーススリーバースユニバース。

つなぎ合わせてこの歌になるよと。

あと一回は見に行きたい感じなのですが、その後はブルーレイを待ちます。

とりあえず、親に金を返して、残りの給料は貯金せずに全ぶっぱしてやろうかなと考えております。

映画をみた勢からすれば、ダイナゼノンとか2機欲しいし。

それにやっぱり、プライマルアクセプターも欲しい!

とりま、バイトするか。

というわけで、今回はこの辺で。

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