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5.壊滅の報酬を寄越せ

朝起きたら、ベッドの横に置き手紙があった。

4000万年……つまり昨日のあれこれで失った分の生命の魔力が帰ってきたってことらしい。

まあそんなことはどうでもいいのだ。


「お……お前は……お前かァアアアアアアアアア!!」


「約束は守れよお義父さん?」


なぜなら、昨日の一件のおかげで、俺はカディアの親に旅費を負担してもらえるからだ。


「誰がお義父さんだ! なぜこの男がここにいる!」


明らかに怒っている。ほんと、なんでいつも俺に対してキレてんだろこの人。

そういえば、襲撃する前から俺を目の敵にしてる感じあるんだよなこの人。

マジでなんで?


「そんなの決まっています。指定された悪組織の基地を、単独で壊滅させられるほどの実力の持ち主だからです」


凄いぞカディアその通りだ。あのおっさん自分が出した条件のせいで俺に文句言えないの面白すぎるだろwww


「それはそうだが……それはそうなんだが……」


「はーやーく。旅費をくれー旅費をくれー。さーっさーと旅費をくれー」


合図地のようにてを叩きながら催促する。

お義父さんのあの悔しそうな顔くっそ快感。気持ちよすぎるだろ!


そんなことをしていたら、お義父さんはふと思い出したかのように引き出しを開ける。

そして、中からチケットを取り出して見せた。


「お父様、それはなんですか?」


「これはあるリゾート地の招待状だ。なんでも、チケットがとれないくらい人気のある場所らしいぞ」


なんでそんなリゾート地の招待状持ってんのこの人。

知り合いが運営でもしてるのかな。


「そんなチケット、いったい誰からいただいたのですか?」


「安心しろ。私にもわからん」


怪しすぎるんですけど。


「とにかく受け取れ。そしてこれをもって、旅費を出したことにしよう。では帰れ」


「おいちょっと待てこんな怪しいところに娘送り込むとか正気じゃねぇぞ何考えてんだぁああああああああああ!?」


床が開いた。俺は抵抗できるわけもなく、底へと落ちていく。

ガコンガコンと体をあちこちにぶつけながら、どこかへ向かって進み続ける。そこに俺の意思はない。アトラクションかのように、自然に流れるように無理矢理進まされているのだ。

スポンっ。と突然に。何かにはまる音がした。


「イッテェ……何なんだよこれ……」


ウィーンと音をたてながら天井が開く。

青い空に向かって顔が向く。

ジジジジジ……と、何かが焼ける音が近づいてくる。

大きな音と同時に俺は打ち上げられ、空を落ちていく。


「なんでだァアアアアアアアアアアアアアアアアアア!?」



寝る

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