表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

6/60

4.神面会。何してんだお前ぇ!

息切れと動悸が起きさている。

わからない、先ほどまで何が起こっていたのかすら、何もかも。

ただわかるのは、俺がアルティマックスを作り出そうとしたところから記憶がないことだ。

いったい……なにが起こったというのだ!?


「説明はしないだの」


はっ、っと気づいた時には目の前にいた。

そいつは神だった。

俺を転生させ、そして神殺しの試練を課した張本人で……張本神?まあなんでもいいか。

とにかく、まあいろいろあって、今はこの世界の神をやっているらしい。


「説明がなきゃわからん。もしかして、またうっかり殺したとか言わないだろうな」


「……なるほど、どうやら記憶も消えたらしいだの」


「記憶も?」


「説明するのが面倒だから、これをみるんだの」


そういうと、神は手のひらを見せてきた。その上には、なにやら力を失った欠片のようなものがあった。


「これは?」


「0……の欠片だの」


「いや、欠片なんて言われてもわからんのですが……」


まあそうだよね。みたいな顔してるよこの神。そんな顔するんなら、最初から説明しとけよ。


「神世紀0年に生まれた抑止力……その欠片だの。本来は前任していた神に使う予定だったんだけど、まさか君に使うことになるとは思わなかったんだの」


前任ってことは、俺が倒したやつのことか。

そんなのがあるなら、あの時やってくれたらよかったのに。


「で、その効果は?神を止められるほどなんだから、よっぽど凄い破壊力があるんだろ?」


「むしろ逆。これを使われたら最後、全てが0になるだの」


……ん?つまりどういうことだ?0になるなんて聞いたことなくて、いまいちピンとこない。


「それって死ぬってことか?」


「死にはしない。ただ一時的に全ての力を失い、行動不能状態になるんだの」


なにそれ強すぎ。俺も使いたい。ってかなんでそんなもん俺に使ってんだよ。俺なにもしてないだろ。


「その顔。どうせ、なんでこんなもの使ったんだとか思ってそうだからこれでも見てるだの」


そういって、突然ボンっ!っと出てきたテレビの画面を指さす。

画面に注目していると、画面がつき、そこには俺が写っていた。

反射ではない。なんなら、俺はこの光景に見覚えがない。

しかしわかることがないわけではない。

今画面に写っているもの凄いでかいゴーレムは、記憶が途切れる直前にイメージしていた、アルティマックス像そのものだ。

おそらく、アルティマックスそのものと見て間違いないだろう。

まさかこの記憶は、俺の失った記憶だとでもいうのか?


「ちょっと飛ばすだの」


そう言って、神はどこからか取り出したリモコンで、早送りを始めた。

そして、アルティマックスの体が膨張しているシーンで止め、再生を再開した。


「って、俺のアルティマックスが爆発寸前じゃねぇか!何があったんだよ!」


「お前がやったんだの」


「は?そんなわけ……なにあれ」


「ビッグバンと融合した君だの」


「なにいってんだお前」


「事実だの。というか、意味がわからないのは私の方だの」


「あれ?テレビ写らなくなったんだけど」


「あ、しまっただの。テレビが恐怖して写さなくなったんだの」


「テレビが恐怖って何!?」


「ビッグバンと融合した君は、宇宙全域に及ぶほどのオーラを放っているんだの。その強大さゆえに、無機物ですら君に恐怖したんだの」


「いやいやいや。何それ意味わかんない」


「私は知らないだの。全部君が勝手にやったことだの。まあそんな感じでヤバそうだったから、0を使ったまでだの」


本当に何がどうなってんだよ。記憶さえあれば、納得できるんだろうけど、まったく覚えてないし。


「それで、俺は今どうなってんのさ」


「どうしようもなかったから、いったん死なせることにしたんだの」


「またかァアアアアアアアアア!」


またか!? また俺は神に殺されたんか!?


「いや今回はビッグバンと融合した君が悪いだの」


前回は悪いって認めてんのかい。


「まあいいや。今回ばかりは俺が悪いみたいだし。とりま、はやく生き返らせてよ」


「その前に、これに一筆たのむだの」


そう言って神は紙を取り出した。なんだかびっちり書かれていて、契約書みたいだ。

普通なら簡単に署名でもなんでもするところなんだろうが、俺は違う。

ヒーローバンクとか見てみろ。知らんうちに100億借金なんてやってられるかって話だよ。

ちなみに次回作の2だと1兆円借金する。アニメもあるから見てみてくれ面白いから。

おっと、話が脱線してしまったので伝えたいことを要約してまとめると、つまり契約書はよく読むべきだということだ。

幸い日本語で書かれていたので、しっかり読み込むことができた。


「私は今持つ能力を破棄し、新たな能力を与えられることを承諾します……なんだこれ」


「そのまんまだの。今の君の<生命の魔力を自在に操る>という能力を消し、新しい能力を与えるという契約だの」


「なんで?」


「あの能力は異常だの。たった4000万年の力だけで、あの力。人間が神の力を得ることは禁止されているというのに、あんなの頻発されたらたまらんだの」


あ、俺4000万年も使ってたんだ。ってそんなこと今は関係ない、あの力失えだと!?


「……やだ。そもそも、なんであの能力を俺に与えたんだよ」


「君の場合、私が与えたんじゃないだの。それを君に与えたのは、世界だの。そもそも、あの神を倒した時点で使命は終わったんだから、能力は消えるはずなんだの」


「ますます意味がわからん。使命って、転生者や転移者に与えられる、運命に組み込まれた目的とか目標なんだろ?どうして世界がそんなもん与えられるんだよ」


「世界とは、生まれた時から神と同等の力を持つもの。それどれもが、奇跡を司る存在だの。使命や能力を与えるなんて、簡単なことだの」


なるほどよくわからん。けど気合いで理解することにした。

じゃないと話が進まない。


「つまり、その世界はやりすぎたってことか」


「その通りだの。だからさっさとサインをするだの」


当たっていた。そうかー、やりすぎだったかー。

そりゃそうか、禁止にされてるんだもんな。そっかー。


「だが断る」


「いい加減にしないと、一生戻れなくなるけどいいんだの?君の好きな人に、永遠に会えなくなってもいいんだの?」


野郎ついに脅し始めてきた。クソだわマジでゴミすぎで草生える。

でもここまで来ると、尚更サインする気なくなってくるなぁ。

確かに戻れないのは困るけど、ここまで勝手に話進められると納得できんし。

それに、本当に世界ってのはやりすぎたのか?


そんなふうに、たくさんの考え事をしている時だった。


気づいた時には暗黒の中にいた。

訳がわならなかった。一瞬で、気づいた時には、すでに闇の中だった。

だが、見たことのある闇だった。

この天井も、フカフカする感触も、全部知っている。

ここは、家のベッドの上だった。


「は?」


思わず声が漏れ出ていた。




「何しにきたんだの。世界くん」


神は今、ある存在と対峙していた。

その姿はまるで、地球儀に手足を生やしたような簡素な見た目の……地球だった。


「やりすぎだなんて妄言が聞こえてきたのでな。わざわざこうして、思念体を寄越したというわけさ」


彼は、狂命がいる世界の意思だ。なぜ地球の姿をしているのか、なぜ手足を生やしているのかなんて、誰にもわかりはしない。わかるのは、ただそれが世界が作り上げた意思なのだということだ。


「妄言?そこまでいうのなら、星を滅ぼすほどの力を与える理由があるんだろうな」


ちなみに神の名前はカミノ・ゴッドインダース。語尾につけていた「だの」は口癖ではなく、人間達へのキャラ付けである。

そんな彼は、世界が取った行動に疑問を持っていた。

それは、あの世界を滅ぼしかけた魔王のような人間を、あろうことか、4000万年もの命を追加で与えた上で、一瞬のうちに甦らせたのだ。

そこまであの人間の肩を持つことを、不審に思わない方が無理というものだ。


「知ってるだろう。僕は世界の運命が見える。そこでとんでもないものが見えたので、念には念をということであそこまでさせてもらった次第さ」


カミノは怒っていた。

それは、念には念をの粋を遥かに越えるものだった。

しかし、ここで取り乱すカミノではない。

何かしらの理由、それさえわかれば納得できる。

カミノは自分にそう言い聞かせ、自分を落ち着かせた。


「そのとんでもないものとは、いったいなんだ」


その答えに、カミノは納得せざるを得なかった。


「神を越える力を持つ、次元の支配者の誕生さ」






やっと書き終わったので寝れます。ほーんとつかれたよマジで。

そういえば今日、パチンコ屋に行く予定です。

初めてのリアルパチンコだから楽しみです。

(ゲーセンは除く)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ