最終話まであと少し。ハッピーなぐらいがちょうど良し
「ちょっと、あれでいいわけ!?世界を滅ぼした大罪人の末路が、まるでハッピーエンドじゃない!」
地上で行われた感動の再開を空から見ていた僕ら。
ラーラはまるで納得が行かない様子で、覇道とお姫様を指差して僕に文句を垂れる。
「いいんじゃない?結果で見れば、アイツはただ思い出の国滅ぼしただけだし」
「それでも、滅ぼしてるんですけどね……国」
カディアの追撃が僕を襲う。
後ろから背中にグサっとさされたような、いい追撃だったが、僕だから耐え切れた。
「まっ……まあでも、罪滅ぼしに何かしてくれそうな雰囲気だしさぁ、ちゃんと反省してるみたいだからさぁ……」
なんとかひねり出した言い訳を全面に出して、なんとか軌道修正を試みる。
が、所詮言い訳なんかで納得するはずもなく、カディアとラーラは二人揃って「本当にいいのか」なんて目で僕を睨んでいる。
いいだろうと言い返したかったが、この圧を押しのけるだけの理屈は持ち合わせていないので、ハッタリすらかけられずにモジモジしだしてしまう。
だってぇ……とか、それはそうだけどぉ……とか、小さな声で零すことでしか抵抗できない自分が少し恥ずかしかった。
「まっ、今更何を言ったって変わらないような気がするし、私はいいや」
「そうですね。ほとんど元通りになったことですし、私も文句はありません」
ラーラに続いてカディアも折れてくれた。
諦めたような二人の言葉に、なんだか救われたような気がした。
いや、言葉で詰めてこなくなったから安心しただけなのだろうか。
わからないので、もう考えないことにした。
今更ながら、今に至るまでのお話を。
1。僕の願いが叶った結果、覇道道正関連の死傷者並びに破壊された世界は全てもとに戻った。
2。ついでに覇道道正への罰として、己の罪を自覚させることを提案。その適任者こそがあのお姫様だった。
3。生き返ったラーラと一緒に、事の顛末を見届ける。←今ここ。
というわけでした。
「それにしても、よくあのお姫様ここに残ってたわね。どこかの誰かがぼやいてたの聞いたけど、つい最近の死者以外はほとんどここに残ってないらしいじゃない」
「ここの前任者のせいでね。でも、なんとかなったんだとかなんだとか……正直、十数年も神様と鬼ごっこなんて言われても信じられないんだけどね」
「相当強い思い残しがあったようで……」
心当たりがありすぎる僕たちを代表するように、カディアが話す。
ホントに、どんな執念だって話なんだけどね。
「それじゃ、覗き見するのはここまで!仲良くなった記念に、三人でご飯食べにいかない?」
「いいですね。私、良いお店知ってます!」
カディアとラーラは完全に打ち解けて仲良くなったみたいだ。
カディアに友達ができたみたいで、なんだかとってもホッとするような……いや、誰目線だよ。
「……ごめん、これから用事あってさ。二人で先に行っててくれない?」
でも僕は、そんな仲良し二人とのお願いを断らなければならなかった。
それはなんていうか、そうとう重要で大事な用で、済まさなきゃマズいって感じなんだから、仕方がないってやつなのだ。
「わかりました。そのかわり、ちゃんと絶対に来てくださいよ?」
カディアがそう言うと、二人はカミノの力で地上へと降ろされた。
約束を守らなければ、後でどんな目にあわされるかわからない。
早めに用事を済ませよう……。
「って!カミノ!?お前どこいたんだよ!」
「どこって、そりゃあ君らの隣でラブラブな様子の鑑賞会だの」
怖!?
えっ、隣いたの全く気づかなかったんですけど!?
気配遮断スキルカンストレベルの隠密だったよ今の。
「褒められてるのかわからんけど、褒め言葉として受け取っとくだの。それよりも、用事済ませるんじゃなかったんだの?」
「って、そうだった。それじゃさっそく頼んでもいい?」
カミノに心の中を読まれつつ、僕は用事を済ませるために、カミノに頼み事をしたのだった。
今週のモンストニュースが楽しみで朝しか眠れません。
昼夜逆転とかやってられませんわぁ




