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ギャラクシービッグバン

こちらが動き出すのを待つまでもなく、先に動き出したのは覇道の方だ。

何をしたのかは一瞬たりとも見えなかった。

しかし、覇道の指先がピクリと動いたのを見て危険を察知し、右手で構えていたナイフを胸の位置から上空へと切り上げる。

そこに何があるはずもない。

言葉にするなら、何もないを切る、以外に見つからないこの状況。

しかし僕にはそうは思えなった。

切り上げた時に感じた多少の重み、それによって軌道がそれ、頭上を通過する風の感触。


そして続くように鳴る、聞き取れない爆音と、後方からたしかに感じる爆風。


「ほう……今のを弾くか。となればその刃、次元牢獄の欠片だな?この私に唯一触れられる物質……だが、その程度でこの私に勝とうなどとは笑わせる。どれ、やれるものならやってみせるがいい」


すぐバレた。真の神ってやつになってくれたおかげで、余裕ぶっこいてくれると思ってたのに、とんだ期待損だった。

これじゃあ、気づかれる前に連続攻撃で消耗させてトドメ刺してまえ作戦が使えないじゃないか。

てことで、新しい勝ち筋探さないと。じゃなきゃ敗北まっしぐら……。


とりあえず必要なのは情報だ。何、思い切る必要はない。

アイツの動きから学んだ通りに無駄使いせず、ここぞという時のために備蓄する。

憧れを超えたいのなら、真似るんじゃなく、憧れから学ぶのだ。

戦い方を、失敗を、生き様を。

そして全てを自分の力に変えて、先の未来へ進化させる。

それができるのが、僕たち憧れる側だ。


「ファイアーボールッ!」


野球ボールくらいの火球を作り出し、覇道へぶん投げた。

火球は弾丸と見間違うほどのスピードで、覇道に迫る。

しかし覇道は、避けようとする素振りは一切見せず、逆に火球を受け入れるように、ただ待ち構えている。

そして火球は、覇道に直撃することも、外れることもなく、当たり前のように覇道の体をすり抜けた。


「ファイアーボール……ここに来て初級魔法を使ってくるとは。しかし見ての通り、魔法程度では私を傷つけられるとは思わないことだ」


「ファイアーボールッ!」


覇道の忠告を無視した一投は、またも覇道の体をすり抜ける。

その一投で、覇道の体が傷つくことはない。

そんなことは、投げる前からわかっていたことだ。

わんちゃん魔法なら効くとかないかなって浅はかすぎる考えで投げただけだった。

しかし、すり抜けたのは想定外だった。

すり抜けるのなら、探せる。


「まさか、これは挑発か?」


「大マジだよ。気にしないで」


生まれかけていたいらぬ誤解。それを解かんとするための一言。

しかし、それで解けることはなく、逆に……。


「そういうな。私にはそれにノるだけの余裕がある」


ほんの少し温めてしまったようだ。


正直、覇道の動きは全く読めない。 

だから先手に回りたくても、どうしても後手になってしまう。


覇道の攻撃。今度は二回。

確証のないただの直感。普段なら無視するような非確定要素でも、だった今においては、必須級の攻撃センサーだ。

ナイフで前方を2度払う。一度目は横に、二度目は縦に。

狙い通りに攻撃は軌道それてくれたのだが、たった一撃、通り際に僕の腕をかすめていった。

たかがかすめただけ。

普段ならそれで終わっていたはずなのに、僕の本能はナイフを傷口に突き刺さずにはいられなかった。

刺してまもなく、気づく。

決してあるはずのない、完全なる異物。

例えるなら、植物の種のような何か。

僕はその種にただならぬ何かを感じて、傷口を切り広げてまで、その種を腕からえぐり出した。

その種が中を舞う内に少しでも距離を話そうとした直後。

瞬時に始まった、情報のギャラクシービッグバン。

それは大きな光。

種から半径100メートル圏内を覆う、光源を必要としない矛盾の光。

その光の中にいたもの全ての脳内に流れ出す、宇宙誕生から消滅までの宇宙ノ全テ(スターダストメモリー)

直撃すれば訪れる、絶対なる死。

しかしそれは防衛本能か、はたまた託した者の意思か。

膜のように狂命を覆った可能性エネルギーが、そのデータを肩代わりしてくれたのだ。

これにより、狂命は死の運命を免れた。

しかし、その圧倒的情報量に耐えきれず、可能性エネルギーの隙間から漏れてしまった光が、狂命にその片鱗を見せつける。

その情報量は片鱗と呼ぶには余りも多く、その余波で右腕の肌が焼け爛れるほどだった。


光が静まってすぐ、僕は傷ついた肌を回復させようと、魔力を注ぐ。

俗に言う回復魔法ってやつだ。

しかし、どうしてか一向に治らない。

可能性エネルギーを使った治療も効果が表れなかった。

今までにないことだが、予想はつく。

2つの回復方法の共通点は、もともとあった情報を元に体を修復するということ。

どちらの回復も効かないということは、あの爆発は、情報ごと体を焼いたということになる。

情報の物量に耐えきれず、一瞬だけ触れた肌が焼き爛れた。

ありえないようで、これが完全な真実だった。


つまり、あの攻撃が体に触れた瞬間、本当の意味での致命傷を与えてくるということ。

今までいそうでいなかった回復完全無効攻撃。

その使い手が、最悪のタイミングで現れたということだ。





やべぇイナイレの発売日近そうでまずい。

これ絶対向こうのほうが先だって。

二章完結VSイナイレ新作発売日

の対決勝手に始めて、勝手に負けかけてるだが?

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