神・最終決戦。END
重い。
体が重い。
立ち上がれないほど重く……全身が地面から離れようとしない。
全身に激痛が走る。
走り続けている。
体を永遠と巡り続ける痛みに悲鳴を叫びそうになる。
俺は必死になって口を閉じ、それを決して外には出さなかった。
うつ伏せになり悶える俺を見た覇道道正は困惑していた。
それが、あと一手で自分が詰んでいたことに対してなのか、目の前の俺の姿を見てなのか。
それとも、その両方か。
覇道はただ立ち尽くしていた。
しかし、はっと目が覚めたように、目の前で倒れる俺にトドメを刺そうと動き出す。
それを感じた俺は、立ち上がる努力をした。
全身に走り続ける痛みを叫びで誤魔化し、潰されそうな痛みを無理矢理我慢し、ゆっくりと立ち上がっていく。
それをみた覇道道正は何を思ったのか、俺を殺すのを止めた。
「どうした……さっさとこいよ……」
俺はまだ負けてない。まだ負けてない。
そういい聞かせて、再び心に闘志を灯す。
そんな俺を、覇道道正は鼻で笑った。
「それは演技ではないだろう?そんな状態で私に勝とうだなどと……無理をせずに諦めたらどうだ?」
それを俺は笑い返した。
「諦める……だぁ? そんなもん……するわけ……ねぇだろう……が! それに……まだ勝ち筋は……ある……そう思ったから……お前……も……トドメさす……の……止めたんだろ腰抜け……」
これはハッタリじゃない。セーフティーが発動したとはいえ、生命の魔力を使った攻撃が出来なくなった訳じゃない。
油断して近づいてきた瞬間に、もう一度鎌を作り、体にかかる重力を利用し、少ない力で斬り殺す。
今の勝機はこれ一つ。
距離を取られたら終わりだが、それでも何とかできない訳じゃない。
だからまだ、戦える……。
「なんだ、見抜かれていたのか。だが安心するといい。貴様になにかしない訳じゃない……が、ただ殺すことに固執することを止めただけなのだからな」
殺すことを……止めた……?
「そう。ただ封印することにしたのだ。封印に特化した次元の中に貴様を放り込む。今の貴様を見ていれば、それが一番安全だ」
封印……だと……?
「そんなことして何になる……俺が……出れないとでも思っているのか……?」
「思っているはずないだろう?だが十分に時間は稼げる。戻る頃には、私は貴様よりも強くなれる確信がある。戻れないのならば、私の選択は正しかったということだ」
強くなる……?
いったい何をする気なんだ……⁉
いや、何をするにしても、ここでコイツを殺さなければ、カディア達は確実に殺される……!
だから絶対に……絶対に負けちゃいけないんだ……!
「次元封印」
次元の入口が開き、周りのものを手当たり次第に吸い込み始める。
体が引き釣りこまれていく。
重みと痛みで抗えない。
ただ無抵抗のまま、入口へと風に運ばれていく。
まだだ……アイツを殺さなければ……今ならいける……たとえ届かなくても、足止めさえできれば……フザけた名前の神がたどり着くまでの時間を作れれば……次に繋げる……!
「マキシマムバー……」
マキシマムバースト。
そう言おうとした瞬間。
再び全身を激痛が走り回る。
この瞬間、俺は確信した。
セーフティーの発動条件は、一定値を下回った時に発動するのではなく、一定値を下回る技を使おうとした時に発動するということを。
残りの生命の魔力は1000万年。
これ以上、どうしたって使えないということだ。
俺はすでに、詰んでいたのだ。
あの神によって、つまされていた……。
……違う。事前の説明はあったし、理由としては納得できた。
こんなにも消費が激しくなってしまったのは、俺が復讐なんて考えたせいだ。
俺は……俺の勝手な行動が……カディア達のところへ覇道道正を行かせてしまったんだ……。
俺のせいで……俺のせいで……俺が……俺が……俺はッ!!
自分自身への怒りの叫びが、痛みを消した。
何もできないカカシのようになってしまった俺にとっては……たったそれだけのことなんて……意味はなかった。
終わらないからね!? こんなんて終わったら俺誰かに恨まれるて。
誰かは知らんけど。
久しぶりの二回投稿だけど、その理由は寝ないようにするために書いてただけってだけだから、不定期なことにゃ代わりにゃいぜ。
そういえば、ポケモンユナイト復帰しました。
ミュウツーたのちぃ




