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33/60

31.終わるはずがないだろう。始まるのだから

「やっと我を負かしたか。これでようやく始められる」


!?


背後から声がした。それは、聞いたことのある、するはずのない声だった。

だって、アイツは今、この手で倒したはずなのだ。

その実感もあった。アイツはすでに、爆発で木っ端微塵に吹き飛んだはずなのだ。

だから、ありえない。絶対にありえないはずなのだ。

そう思いつつ、俺は後ろを振り返らずにはいられなかった。

爆煙が立ち昇り、少しづつ煙が晴れていく。

煙が隠していたその中身が、少しづつわかるようになっていく。

生きているはずがない。だが、生きていた。

覇道道正は、煙の中で平然と立っていた。


どうして生きている。そう問いかけようとした。

だがそれは、喉に出かかって止まる。

わかってしまったのだ。

煙が晴れた瞬間に、その理由もアイツの秘密も何もかも、視覚で感じられるものは全て、理解してしまったのだから。


確かに、覇道道正の体は完全ではなかった。

体のあちこちに欠損がみられ、体の中心には大きな風穴が空いていた。

だが平然と、足も手もそこにあるかのように、絶対不可能な体制で仁王立ちしていた。


欠損した部分から血が流れる事もなく、変わりに傷口を塞ぐようにできていた虹の縁は、液晶が割れた時にできるあの色を彷彿とさせた。

そんなエフェクトのせいか、不思議とグロテスクだという印象は感じられなかった。

そういう生命体であるかのような、なんとも不思議だった。


「そう驚くな。すぐに元通りだ」


体が修復されていく。

パーツを付け足すのではなく、全く同じものをその場で作り出し、穴や欠損した場所を完全に元通りにしてみせた。

いまや俺が苦労して与えたダメージは、どこにも見当たらない。


黒「アイツ、なんであんなピンピンしてんだ?クソゲーか?」


主「もう一度いくぞ。今度こそ倒す」


サイコパスハートを手に、覇道道正へ切りかかる。

しかし、剣は虚空を割いたような感触と共に、覇道道正をすり抜けた。


「我は自身を次元生命体へと改造している。貴様に敗北し、肉体を定義するものが無くなった今の我には、何人も触れることは許されない。もっとも、このままではこの体すらも崩壊してしまうがな」


主「肉体を失うことを想定した仮初の体だと!? そんなものなんの役に立つっていうんだ」


「問題ない。必要なのは、我の魂に直接干渉できる状況なのだからな」


覇道道正がそういうと、地面が消えた。


黒「あっぶねぇえええええ!」


突然足場を失った俺は空を飛んだ。

焦りはしたが、周りを見るくらいの余力は残っている。

なので、辺りを見渡した。

空へと飛んでいく四枚の板のような物が見えた。

その色合いをみるに、空中にできた足場が変形したと捉えられるが、1枚多い気がする。

もしかしてあれは、俺を閉じ込めた次元の欠片か?


カディア達のいる観客席はまだ残っている。

他は消えているのを見るに、必要ないから回収してないと考えられる。

それでも消さないってことは、そんな暇がないってことか。

ん?あそこにいるのって……神じゃねぇか!

人様を勝手に転生させたあげく、必要ないからって理由で別の能力押しつけてきた堅物爺さんめ!


んで……何あれ。地球?

なんで手足生えてんのさ、着ぐるみってやつか?

まあなんでもいいや。

カディアとラーラが無事ならそれでいい。


「貴様は言っていたな、我は力しか信じられないと。それは紛れもない真実だ。貴様も知るように、我は転生者だ。

貴様のには劣るかもしれないが、かつては私も、能力を持っていたんだ。

その力は圧倒的で、見るもの全てが小さく見えた。

そして確信したよ。これは、神から与えられた、私の才能なんだってね。

しかし、ラスボスを倒して願いを叶えたとたん、力は消滅してしまった。


その時、我は絶望した。


その力を使ってなしたこと全てが、何もかも消え去った。

地位も、名誉も、恋人さえも、私の前から、一つ残らず全て……なくなってしまった。


そんな時だ。ある男が、声をかけてきた。

再び、圧倒的な力を得たくはないか……と。

最初は信じてなどいなかった。

だが、その時の我は、そんなくだらない妄言にさえ、すがらずにはいられなかった。


その時に得たんだ。

この、次元操作の超能力を!」


四枚の板のようなものは、あるものを映し出す。

どうやら近いのは、板ではなく、厚みのあるパネルだったようだ。

そして、俺はその光景を知っている。


「これは次元映像と言ってな。さきほどまでの四つの戦いを、戦いごと記録させてもらった。後は、次元映像に内包されたエネルギーを、我が力とするだけ……」


四つの次元映像から放たれるエネルギーは、覇道道正へと注がれる。

そのエネルギーは離れている俺にも伝わるほどに、強力で強大だった。


「素晴らしい……このエネルギー量……一国を滅ぼして得たエネルギーの何千倍ものエネルギーだ!」


エネルギーが取り込まれれば取り込まれるほど、近づくことが困難になっていく。

ひとっ飛びすれば届きそうな距離なのに、どんどん離れて遠くへ感じてしまう。

そして、いっさい遠ざかることも近づくこともなく、ただその場で浮遊する。


そして……。





覚醒の時はきた。


次元の体すらも失った覇道道正の姿は、人間であると定義するには程遠く、しかして他のどの生物ですらも例えようがなく、その胸に炎を宿すその姿を表すとするならば、人の姿をした怪物。

もしくは……。


〈神〉












追記 

わかりづらいので解説いれます。

覇道道正の目的は神になることであり、そのために必要なのは……

1.神を越える力が必要

2.神を越えるために、次元操作の能力を進化させる必要がある

3.進化には莫大なエネルギーが必要


って感じです。



朝の散歩虫。正直クソ眠い。

ファンザで買えるおすすめのエッチなアニメを誰か教えて

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