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26.ファイナルウォーズ ファイナル

「そうか……攻めてこないのか……ならばいい。こちらからいこうではないか」


宇宙を内包した兵……宇宙兵とでも呼ぼうか。

無限にも思える宇宙兵は自らを引き裂き、自身の中にある宇宙を露出させた。

そして、露出させた宇宙からある惑星を取り出した。


「太陽……だと!?」


赤く輝く燃ゆる星。それが無限に存在している。

比喩ではない。本当に目の前に、すぐそこにあるのだ。


「我々は宇宙だ。無限に広がる世界を前に、太陽の熱など広がるだけで届かない。だが、貴様はどうだ?どれだけ何が出来ようと、所詮は人間に耐えきれるものかッ!」


あんなに遠くにあるたった今でも、体が燃えて焼けている。

熱を遮断しているにも関わらずだ。

それ用に張ったプロテクトを貫通して届いてくる。それに、プロテクトだって少しずつ溶けていく。

あんなもの投げつけられたら、ただで済むとかって次元の話じゃすまないぞ!?


想定される未来はただ一つ、防御不可能な一撃による、身体の完全消滅。


「体の隅々まで焼き殺されてしまえ」


降り注ぐ太陽を前にして、俺は対策を迫られる。


どうするどうするどうする!

対策ったって、あんなの対策もクソもない。

勝ち目なんてない、そもそも宇宙に勝つなんてどうやって……。


「宇宙を超える……?」


思いついたアイデアは、おかしなものだった。

だが、可能かもしれないと思えてくるような、そんなアイデアだった。

心がたぎる。

宇宙を超えるだなんて、誰もやったことがなさそうな超現象を、俺一人で実現させられるかもしれないなんて思うと、何だかワクワクして止まらない。


俺は今から、この空間全てを取り込み、俺自身を宇宙へと昇華させ、俺自身に宇宙創造エネルギーを付与し、それを何乗にも増幅させる。

そうすれば俺は、宇宙を超えた、可能性宇宙へと深化するッ!

やってやる……やってみせる……俺にやれないことはない。

やってやるんだヨォオオオオオオオオオオ!!



「やるせるかバカもんが!!」


どこからか、神がやってきた。

この空間、明らかに他のところと遮断されていそうなのにも関わらず入り込んできた。

たしか名前は……カミノ・ゴッドインダース……だっけ。


「って、だーれがバカもんだクソ神野郎ッ! これは最大で最強の現状打開策だ。やらなきゃ世界が終わるなら、やらなきゃならねぇ大技だ」


そんなこんな言い争ってる間に、もう太陽がすぐそこにッ!

早く空間と合体しなければッ!


「ふんッ!」


カミノが太陽の方へ向けて腕を一振する。

すると、太陽という太陽がボボボボボォオオオオンッ! と音をたてて一つ残らず消滅した。


「この程度、なんでもないだの」


「え……えぇ……」


その台詞とデタラメさに、開いた口が塞がらず、言葉が出てこない。


「聞くんだの狂命。今、君が手にしようとした力は、こんな力を持つこの私ですら恐ろしいと感じる力だの。こんな力、本来は頼るべきじゃないんだの」


「んなこと言ったって、それ意外にどうすりゃいいんだよ。相手は宇宙だぞ?」


「たかが宇宙。なにを怖がる必要があるんだの?」


コイツ、今たかがって言ったのか?

たかが宇宙だと?


「神にゃわからんだろうな。人間にくらべりゃ宇宙なんざ大きすぎるんだ」


「未知とは、可能性だの。可能性は、人間だって持っている。そして君は他の人間よりも遥かに多くの可能性を持っている。だから、不可能はないんだの」


何が可能性だ。どうせコイツは、俺がまたあの力を手にするのが怖いんだ。

怖いのはコイツの方なんだ。


「俺を信じたことないやつがよく言うぜ。てめぇの指図はうけねえ、俺は好き勝手やる」


「0はあの時の一回きり。だから、次に私を超えた時は、もう永遠に戻れないだの。それとも、そんなに自分を信じる人を殺したいんだの?」


「あの時、俺は制御できていた。だから今度だって制御できる。カディアもラーラも絶対殺さねえ。それに、戻る方法だって考えてある」


「ならもし、あの鳥にその力を取られたらどうするんだの」


あー、そういえばそんなんあった。完全に忘れてた。

でも魂をなんとかするとかどうすりゃいいって……あっ。


「なあ。天の罰ってなんだ?」


俺はいつかに聞いた、魂を殺す方法を思い出した。

それを話していたのがこの神だったもんで、突然に深掘りするためにわざわざ今聞いてみたのだ。


「急に聞いてくるだの。天の罰は神域と呼ばれるところでしか使えない秘術みたいなものだの。だから諦めて、さっさと他の方法を……」


ふっ……ふふっ……フハハハハハハハハハハハハハハハハッ!

見つけた、見つけたぞッ!

最初で最後の勝ち筋をッ!


「何を言ってるんだの? 勝ち筋って何……ま、まさか……私は逃げるだのッ!」


今さら気づいたって遅すぎるわッ!

もうすでに必要なものは集め終わったッ!


「さっさと逃げろや腰抜けGさんッ!」


俺はどこかへ向かって神を蹴飛ばした。

それで気づけば、スッと完全に見えなくなっていた。

どうせ、合体か何かをするんだと思ったんだろうが、違うんだなァこれがッ!


着脱式模擬能力(コピースーツ)


すでに俺の手には、あの神の力のコピーがある。

思いついた段階で、すでにこっそり回収しておいたのだ。

俺は服の形として、そのコピーを実体化させ、パーカーとかジャンパーみたいな、上から羽織るタイプのそれを、ささっと着て見せた。


「神の力をその身にまとい、天の裁きで悪を貫く。絶対正義の究極形態。それすなわち、天の体現者。名は、GOG。ゴッドオーバーグレイト《天の体現者》。今この俺が、お前に裁きを下す」

敵強くしすぎると萎えるんだね。

ほえぇ~しらんかったあ。

こんどから気をつけよ

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