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実は◯◯◯◯◯な魔女と実は◯◯◯の魔法少女が魔王を倒しに行く物語  作者: 大天使ミコエル


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26 冒険者になろう!(2)

「次は、私の番だね……」


 プルクラッタッターは、そう言ったけれど、自信はない。

 実際、魔法が使えるとはいっても、攻撃をしたことなんてないんだから。


 ロケンローがドヤ顔で前に出た。

「プルクラッタッターは、僕がいないと変身出来ないんだ」

「なるほど」

 お姉さんは、書類に何か書き記す。


 プルクラッタッターはその書類を見て、思う。

 あの書類にどんな風に変身するのか書かれるんじゃないでしょうね!?


 実際には、魔法の使い方は流派ごとに秘密にしていることが多いので、どう変身をするのかまでは書かれない。

 よかったね、プルクラッタッター!


「さあ、今こそ変身だよ!プルクラッタッター!」


 ロケンローが叫ぶと、聞き覚えのあるBGMが聞こえて来た。

 お姉さんが、びっくりした顔で、辺りを見回した。

 やっぱり聞こえてるじゃん〜〜〜〜!


『今こそ変身だよ!』がトリガーになっているのかもしれない。


 そんな事を思いながら、プルクラッタッターは変身をこなしていく。

 プルクラッタッターの身体は、前回と同じように動き、同じように変身していった。


 手に短いステッキが現れると、


 チャン!チャ〜ラララ〜〜〜〜〜〜!


 とBGMが盛り上がり、音が止まる。


 プルクラッタッターは星とドラゴンの翼の紋章を背に、ポーズを作った。


「煌めく天よりの翼、魔法少女プルクラッタッター!」


「…………」

 お姉さんは、変わらず真面目な顔でプルクラッタッターの事を見ていた。


 あああああああああああ。

 やっぱりこれやるのかぁ。

 お姉さんのしらっとした顔!!

 スルーされるの逆に辛い!!!


「いきます!」

「はい、いつでもどうぞ」


 お姉さんが穏やかな顔で、ペンを握った。


 とはいえ、プルクラッタッターは、呪文などがあるわけでもない。

 この魔法を、どう使えばいいのか、自分だってわからないのだから。


「や、やああああああ」


 とりあえず、ステッキを振り上げて飛びかかっていく方法しか思いつかず、飛びかかっていく。

 お姉さんは、どんな攻撃が来るのかと、じっと見守るようにプルクラッタッターを見ていた。


 プルクラッタッターは、殴ってバランスを崩した所で、掴めばいいかな、なんてぼんやりとした計画で突っ込んでいった。


 お姉さんは手を出さないままで、相手に先手を譲るつもりのようだった。


 それにしたって、プルクラッタッターは、そんな硬そうな棒で誰かを殴ったことなんて一度だってない。

 いくら、許される行為とはいえ。


 ステッキを振り下ろしたけれど、ぶつかる直前に躊躇した、その瞬間だった。


 ボン!


 すさまじく大きな、空気砲のような音がして、


「きゃああああああああ」


 お姉さんの悲鳴が聞こえ、遠ざかっていった。


「え…………!?」

二度目の変身です。変身バンクは短めに!

変身シーンを思い出したい方は、第15話をお読みください!

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