表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
実は◯◯◯◯◯な魔女と実は◯◯◯の魔法少女が魔王を倒しに行く物語  作者: 大天使ミコエル


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

22/140

22 いざ、冒険者ギルドへ(1)

 プルクラッタッターが起きたのは昼過ぎだった。


「ん…………」

 プルクラッタッターが起き上がると、

「買っておいたわ」

 と、包み紙が示された。

 パピラターの方を見ると、ちょうど大きな、ハムたっぷりのサンドイッチにかぶりついている所だった。

 テーブルの上で、ロケンローが嬉しそうな顔で、小さくちぎったサンドイッチをいただいていた。


 プルクラッタッターは、顔を洗ったところで、今見た光景を思い出す。

 ドラゴンって、雑食なの?

 思えば変な話だ。

 ハムはともかく、パンやレタスまで食べるなんて。

 ドラゴンのイメージと違う……。


 と、そこではたと気付く。


 実際にドラゴンを見たことがあるわけじゃない。

 肉食なのか、草食なのか、はたまた宝石しか食べないのかなんて、知っているわけがないのだ。


 目の前にあるものを信じよう。

 ドラゴン、少なくとも現在目の前にいる小さな黒いドラゴンは、サンドイッチが食べられる。


「ありがと」

 プルクラッタッターも、パピラターに倣って、サンドイッチをがぶり。


「おいしい〜〜〜〜〜」

 思っていたよりも美味しいサンドイッチに、プルクラッタッターが声を上げる。

「これって……何の肉なの」


 プルクラッタッターが、覚悟を決めてパピラターの顔をじっと見た。

 こんなファンタジーな世界なんだから、オークの肉とか言われるのかもしれない!

 けど、私は……何の肉だって美味しく食べてみせる……!

 パピラターの顔は、呆れたような苦笑の顔になる。


「豚よ」


「…………そっか」

 プルクラッタッターは、なんだか拍子抜けしてしまう。

「あなた、何の肉を食べる気だったの」

 パピラターは、面白がったような声で言う。


「今日は冒険者ギルドへ行くわ」


「冒険者」


 冒険者……!


 それは、異世界に行ったものがかなりの確率でなる職業!

 プルクラッタッターは思った。

 この世界にも冒険者がいる……!

 そして、私もそれになれるんだ……!!

 魔法はちょっと変だけど、スライムとか!ゴブリンとか!はたまたドラゴンとか!と戦えるってことじゃない?

 魔族がいるってことは、ダンジョンなんかもあったりして!?


「面白そうだね」

 と、ロケンローもなかなか乗り気だ。


「そう。似顔絵を持っていって、捜索願として出そうと思う」

「なるほどなるほど」


 そうすれば、冒険者をしつつ、人探しができるって寸法なのか。


 なんだかとってもカッコいいじゃない?


 二人は、連れ立って、宿を出た。

 パピラターは、大きな荷物は宿に置き、杖のみという軽装だ。

「マント、なくて大丈夫?」

「もういいわ。かぶっててもバレてたみたいだし」


 小さなドラゴンは、二人の後をふわふわと付いていった。

なんと、牛肉も食べるし、鶏肉も食べます!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ