表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

礼儀

作者: 星山直木

これは現代社会で日々起こっている出来事です。

「九日どうしても外せない用事が入ったので休みま

す。」

どうしても外せない用事が入った結果当日欠勤する。

「今朝から吐き気がとまらなくて、今もまだつらい状態なのですいませんが休みます。」

 そんなラインが来たのが十六時。

 体調不良は仕方ないが、もっと早くに連絡するとか、休みます。ではなくて、休ませていただきたいのですが、くらい言ってもいいもんだろう。

様々な職種、それぞれの職場で日常的に起きているであろうこんなやりとり。なぜ相手の立場になって考えることをせずに、自分の都合を優先し主張ばかりするんだろうか。私達は他人同士の集合体である。

 その集合体こそが社会であり、社会にはルールがある。サッカーや野球も決まったルールの下で競い合うからこそそこに熱が生まれ人を惹き付ける魅力になるのであって、足が遅いから手を使ったり、力が弱いから飛ぶバットを使っていいわけではない。

社会にはルールがある。

あるはず。ないわけはないのだが、刑法のように犯したとき何かしらのペナルティーがなければルールとは守られないのだろうか。

なぜ自分を優先するのか。自分の意見ばかりを主張する割に困ったら掌返しで助けを求めるのか。

 助けなかった場合また相手を非難する。私は何も悪くないのに。頻繁に登場する悲劇のヒーローとヒロイン。加害者がいつの間にか被害者になり被害者は被害者のまま。真面目に働くと損をする。ストレス。

いきなりストレスフリーを実現はできないし、世界平和を望めど役に立てることもないし。でも生きて行かなきゃいけないし。自分を守りながら相手の為に働き、感謝される人間になる為に今日からできることを実践していこう。

他人同士の集合体である社会において一番大切にしなくてはいけないもの。それは「人間関係」である。

 そんなこと皆分かってる。

でも実際は分かってるつもりなだけ。

人間関係ってなんですか。そんなことはどうでもよくて、他人から見た自分、自分から見た他人。たったそれだけのことなのに。

他人の目を気にするとか、上司の機嫌を伺うとか、悪いイメージで言われることもあるが、それは過剰な場合であって、他人の目を気にしないで自由に好きな事をされたらそれこそ迷惑で、上司の機嫌を気にしてあげるのも上司の為である。

「礼儀」とは

 柔道などでも始めと終わりに礼をする。礼に始まり礼に終わるという。

礼儀とはまず、挨拶から始まる。我々は話し、考え、

理解し合う事のできる動物である。

「おはようございます。」「お疲れ様です。」「お先に失礼します。」

どこの職場でも日常的に耳にするこれも礼儀。

朝すれ違った時挨拶されなかった、着替えてると思ったらすでに帰ってた。始めと終わりの挨拶がないだけで他人からもたれる印象は悪くなってしまいます。そんなの当たり前。かもしれないが。

自分から挨拶したんですか。着替える前に挨拶できなかったかな。自分が動く事で悪い印象、暗い雰囲気、仲間外れやイジメ。そんなことがない社会を作っていける。世界や日本を変えることは出来なくても自分の職場や周辺を変えていくことはできるだろう。やろう。

まずは挨拶。そして次に譲る事。与える事。この三つを称して「礼儀」とする。

ここで大事なのは「自分」である。余裕のない毎日を過ごし心と体が疲弊している時に元気に挨拶などできないし、譲るくらいなら欲しいし。与えるものなんかなにもない。これでは世界は破滅の道に進んでしまう。だからこそまずは自分を大切にしてあげよう。自分を理解できるのは自分である。弱い自分、情けない自分、恥ずかしい自分、がんばった自分、自信のある自分。色々な自分と向き合おう。

 寝る前の十分で今日の自分を振り返って、良かった事、悪かった事、反省と改善、褒めてあげる事を自分にしてあげよう。

 友人や同僚と飲んで騒いでストレスを発散することも大切。発散方法は人それぞれ。

でも、無償で自分を理解して反省もさせてくれて改善策も考えてくれて褒めてくれる人なんてそうそういないもの。家族兄弟くらいか。それでもあるかないか。

だからこそ自分と向き合う必要があるの。

味方は多いに越したことはないけどまずは自分が自分の一番の理解者になってあげること。



こんな時だからこそ見直そう自分自身を。



ステイホーム



遅いなんて、いまさらなんてことはない。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ