表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
44/53

44話 巨大な島のヌシ①


 充電期間という名の、休息日が……ついに終わる。




 続々と、主要メンバーが集まってくる拠点の中。


 これからここで行われるのは……非常に重要な会議だ。


 島のヌシ、巨大なアーマーロックタートル討伐についての作戦会議である。


「やっほ~。ティナちゃん参上!アリシアも連れてきたよー」


「ちょっとティナ、会議するんだから、落ち着きなさい!」


 相変わらずの、マイペースで陽気な妖精。


 妖精の相方である、森人のエルフ……みんなの先生アリシアも到着し、会議の主要メンバー達が揃う。


「よし、それじゃぁ……『島のヌシ討伐会議』はじめるぞー」


「わぅ。いよいよですね。」


 主要メンバーの他にも、今回は調査を行った者も参加している。


「彼はドッペルゲンガーのレフティだ。調査班の報告を頼むぞ」


「はい、レンディ様。では、事前に行った調査から……」


 まずは、事前に行った調査班の情報を、会話が出来るドッペルゲンガーが、詳しく説明していく。




 情報を共有し合った後は――

 円卓に勢揃いした主要メンバー達が、様々な意見を出し合っていく。


 事前の準備次第で、討伐が成功するか、失敗するかが決まるといっても過言ではない。慎重に作戦を立ててから、島のヌシに挑みたい。


 戦いになる前に、情報収集として相手のステータスは確認してきてある。



【 種族 】ギガントタートル

【 名前 】

【 レベル 】61

【 魔力 】981

【 加護 】鉄壁(物理防御力・常時上昇)

【 スキル 】統率2 魔力操作5 魔力回復4 瞑想6 体術6 隠密2 身体強化7 感知系:気配4魔力4 魔法系:土7無7


 どうやら、種族の名前は『ギガントタートル』というみたいだ。


 事前にわかった特徴は――

 加護もあり、直接的な物理攻撃は効きにくいだろう。そうとうの硬さがありそうな相手だ。スキルは特化タイプとも言える感じで、土魔法、身体強化系、体術の能力が高い。


 話し合った作戦の中には、口の中に入って攻撃するなど、無茶苦茶な作戦まで飛び出す始末。


 その他にも、ちゃんと実用的とも思える作戦が、次々と練られていく……。



 ◇主な作戦

 ・薬を使って、状態異常にする。

 ・罠を利用して、動きを制限する。

 ・魔法を使った、集中火力で倒す。

 ・遠距離攻撃で、安全に攻撃する。



「それじゃ、一つの作戦にこだわらずに、色々と試しながら有効かどうか見極めて、臨機応変に戦っていこう」


「わぅ。実際に試してみないとわかりませんね」


 作戦が決まり、選抜したメンバーを集める。


 今回の討伐では、主力本隊の他にも、援護部隊も用意してある。何か予想外の出来事があった時に、迅速に動いてもらえるようにした部隊だ。





「それでは、島のヌシ討伐に向かう。道中も気を付けて進むぞ!」


「わぅ。ヌシ以外にも、敵は大勢いますからね」


 斥候部隊と上空部隊が先頭を進みながら……大部隊とは思えない速度で、素早く進軍していく。


 向かう先は、山があり、岩がゴロゴロと転がっている岩石地帯。調査している時に、鉱脈なども見つかっていて、資源としても重要な場所だ。


「雷を纏った雷鳥よ、敵を貫け。……ライトニングバード!」


「わんっ。いきますよ。……斬り飛ばせ。雪月下!」


 道中に居る少数のリザード種などを倒しながら、敵をものともせずに進む。


 使える者が少ないと言われる、希少な雷の魔法を使うマスター。


 ダンジョンメンバーの中でも、他にはライガー達など、一握りの者しか扱えない魔法だ。


 最近は得意な魔法の能力を上げるために、積極的に魔法で攻撃参加している。加護のおかげもあり、順調に魔力も増えていて、大規模な魔法も一人で扱えるようになってきている。


 対してマシロは、剣術戦闘をメインに、魔法を補助的なスキルとして使い、接近戦のエキスパートとして、さらに強くなってきている。





 調査隊の筆頭、レフティの案内によって、順調に進んでいく……。


「レンディ様。そろそろ中継地点となる場所です。候補地は、あそこです」


「わかった。では簡単な拠点を作って、物資を空から空輸していくぞ」


 候補地となったのは、ボスから適度な距離があり、身を隠せる場所。


 ボスまでの距離は、身体強化を使って急げば10分程。山の裏側にある平地で、発見されにくく、距離としては、10キロは離れた地点だ。


「ここに物資の補給場所を作る。土魔法が使える者は、手伝ってくれ」


「わぅ。まかせてください!」


 さっそくマスターや配下達が魔力を練り、補給場所を作っていく。


 土魔法の形状変化によって、倉庫などが次々と作られていく。そこに、空からワイバーンによって、武器や食料などが、続々と運び込まれてくる――





「軽く食事をした後は、島のヌシとの戦いだ。忘れ物がないか、確認するように!」


 配下を指揮しながら、みんなに指示を出すマスター。


「アリシアが、弓を抱えたまま……矢がないの~。なんて、泣いてた事もあったわね~」


「ちょっとティナ。いったい、いつの話しをしてんのよっ! それって……ちっさな子供の時の話しでしょ。それに、泣いてなんかないわ!」


いつでも陽気な妖精と森人のエルフは、緊張を紛らわすように、いつも通りに騒いでいる。


 そして、今か今かと時を待つ、守護者や配下達……。一人一人の表情を見回してみても、臆病風に吹かれて、怯えているような者はいないようだ。


 島のヌシとの、決戦直前――

 今までにも多くの戦いを経験してきた者達。良い緊張感を保ちながらも、やる気充分といった様子で、モチベーションは高い。





「……では、そろそろ出発する! 仲間同士で協力しあって、みんなの力でヌシを倒すぞ!!」


 マスターの掛け声と共に、拠点を出発していく精鋭達。


 この離島での、最後の決戦。

 巨大なギガントタートルとの戦が、もうすぐ始まる……。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ