名探偵編ー導入03ー
ピノさんゼロさんハッサンを含めた四人がベストPTとなり日々周回を重ねていく。トトとゼロさんはTC、ピノさんとハッサンはVCでコミュニケーションを取りあってた。特にピノさんとハッサンのモチベーションは高く、出会った段階でランキング100位内にその名を連ねていた。いわゆるランカーと呼ばれる存在である。
VCとTCでは交流方法が異なる。VC同士ではゲーム中にリアルタイム会話をしながら戦える。TC組はその会話を聞きながら戦闘参加し、クリア後にメッセージ欄に移動してVC&TCで感想を言い合う。なのでVC組が盛り上がるのは至極当然なのだ。でもトトはそのクリア後の雑談がとても好きだった。TCなりに意見を言い合い、VC組もちゃんと受け答えをしてくれてた。本当に楽しい時間だった。
しばらくは、この四人もしくは欠員時に野良を交え楽しくこなしていた。ところがゲーム自体単調で成長も急激な変化がないので、次第に参加者が減り野良がなかなか集まらない深刻な事態になる。そのせい?でかなりの圏外だったトトですら、まさかの90~100位ランキング内に名が載るまでになった。これはトトが自力でのし上がったというよりは上位を含む参加者の多くが離脱し、結果繰上げ当選したようなモノだと分析している。そのくらい野良とのマッチングが困難になってきた。過疎問題が深刻になっていた。
外国人がランキングの大半なのだが、どうやらサーバーが別なので、マルチにおいてそれほど多くマッチングすることもない。実際、数回の無料VerUPをしただけで過疎問題に対しサーバー統合などの対策はなく、結果的にプレイヤー減少に歯止めがかからなかった。