猟団新規勧誘編ー09ー
あれ?なんで俺、今こんな事思い出したんだ?
そして同時に『マエさん』という名前にも気になった。
ま、まさか、そんな事は、、、、、ないよね??
ここから始まる俺のハッピーライフが一瞬で終わるフラグじゃないよね?
あのぉ〜〜〜そのセリフ、もしかして、、エマ?、、
「あははは。お兄ぃ、気づくの遅すぎ!!」
ぐはっ!!おわた。
いくらキャラ名『マエ』さんが、ベタなアナグラム(マエ→エマ)
だとしても最初から気づくわけないやん。
なんで『妹』のエマが『マエさん』なんだよ〜〜〜
そもそも、なんで俺がゲームしてるの知っているん??
「この前お兄ぃが帰省した時、言ってたヨ。不規則な休みしか取れなくて
時間取れないからオンラインゲームくらいしか出来ないって」
俺、そんな話したかなぁ?
つか、帰省したのって半年以上前だぞ!!
今年の正月は仕事の忙しさにペース配分を合わせることが出来ず、年末ギリギリまでドタバタの連続。そして、そのまま風邪をひいて寝込んでしまった。当然、実家に帰れるはずもなく、一人寂しくアパートで寝ていた。
って、回想モードに逃げてる場合じゃないよ!!
超〜〜〜〜〜恥ずかしい
冷静を装い、すっとぼけたセリフで誤魔化しているが
本音はもうリアルどころかゲームまで肩身が狭いことに絶望した。
『妹』相手に何が『ワンチャンあるかも』だよ!!
ゼロチャンだよ!!……ホント最悪だよ!!
つか、なんでエマがゲームしているんだよ!!
「お兄ぃを呼ぶためだヨ」
……どこに??
「エマの猟団に」
こうして俺は半ば強制的に妹のいる猟団に入る事になる。
というより、この羞恥を晒した時点で俺に『No』の選択権はなかった。
次回より本編『猟団自己紹介編』です。