猟団新規勧誘編ー01ー
トトさん、「名探偵編」お疲れ様でした。色々勉強になりました。
次は僭越ながら、この俺!!オニマルの話にしばし付き合ってください!!
高校卒業と同時に俺は実家を離れた。理由はどこにでもある反抗期が人より遅かった事。そしてそれを両親に謝るきっかけがなかった事。何より父には、この決断において詳しく伝えなかったので少しギクシャクしていた。その後、年1〜2回帰省する度に、少しずつ話し合いを重ね、親子の関係を徐々にではあるが修復してきたつもりだ。
なんとか大学は出て、出版関係に就職できた。そして2年目にもなると、ようやく仕事のペースというものがわかってくる。昨今のハードワーク、ブラック企業とかいう風潮も何処へやら、〆切という絶対遵守にそんな言い訳は通用しない。よく『〆切って、本当は伸ばせるんでしょ?』みたいなセリフは現場を知らない人のセリフだ。伸ばせないから、ピーク時には残業徹夜が当たり前になる。トラブルによる突然の呼び出しなんて想定内。
エディター(編集者)という横文字職業から連想する『仕事できまっせアピール!』とは裏腹に、実際にはペース配分もわからず抗うことも出来ない。膨大な仕事量という大波に呑み込まれると、その終わりの見えない底の深さに心折れる時もある。