名探偵編ー推理06ー
その前にそもそも名簿を流出しても、ランカーの誰かが2.5ちゃんを見て名簿を見つけてくれないと意味がない。だから流出前からギンガさんだけが、ちょいちょい2.5ちゃんネタをVCで呟いていた。おかげで流出の発見に成功する。もしくは自作自演で「見つけた!」と言ったのかもしれない。しかしその辺の噂の出所は今は問題ではない。
大事なのは不信感が広がったグループを再び一つにするには『共通の敵』が必要なのだ。グループ全員に関連する事件を起こし、その犯人を外部犯と設定する事で内部ゴタゴタから視線誘導し仲間意識を結束させることが、この事件の真の目的だと推測する。
このように名簿流出事件はギンガさんの自己求心力を再び強める為に行われた。
さらに!!偶然か?必然か?このタイミングでハッサンの『偽大学生の件』がギンガさんにもバレた。そしてメンバーに対してもこれまで呼び捨てタメ口発言をし続けてきた件で、ハッサンはみんなに呼び出されVCで謝罪させられた。
リーダーたるギンガさんの個別指導による事後報告ではなく、公開処刑でハッサンを糾弾したこの事案。これすらギンガさんは利用する。内部から『魔女裁判の魔女』を出す事で、メンバーの怒りを外部と内部の一人に集約させた。ハッサンは『見せしめ』として格好の餌食にされてしまった。