猟団家族悲劇編ー10ー
一切の連絡手段を遮断しても、俺自身、しばらく全身の震えが止まらなかった。ゲームをやって来て、ここまで怒りの感情を出した事はなかったし、同時に初めてVCの怖さを知った。
その後の俺は、しばらくガオ君からストーカーされることなる。もうVCは拒絶したので、ガオ君はTCで必死に謝ってきた。しかし俺は、もう取り繕うのをやめた。最後の手段でもある『フレ解除』を行い、交流完全遮断の【ブラックリスト】にガオ君を入れた。……はっきり言って情状酌量の余地など微塵もなかった。
……ガオ君は、カンちゃんの連絡先を聞く為に「LVを上げてあげる」という『旨味』を与えた。
……俺の連絡先を聞く為に「絶対に儲かる」という『旨味』を与えた。
2度も同じ手口を見せられれば、これがガオ君の常套手段だとわかる。この恩着せがましい駆け引きは極めて悪質であると言わざるを得ない。
振り返ると『高圧的な関西弁』から始まり『VC蚊帳の外』『アカウント漏洩』『カンちゃん引退』『熱帯魚洗脳話』『詐欺商売斡旋』『ストーカー行為』
エグい!!エグすぎる!!
ナニこの悲劇の7連鎖!!パズルゲーか!?
ただ今回の悲劇の中で、オニマル君にも収穫もあった。
オニマルは『偽関西弁』を覚えた!!
あまりにもインパクトのある関西弁に感化されて、『なんでやねん!!』を覚えたのだった。
……こうしてオニマル君の孤高の旅は終わる。この後、速攻じいちゃんに詫び入れ、再び『猟団家族』との交流に混ぜてもらう運びになった。