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猟団掲示板から始まる物語  作者: クリクロ
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猟団家族悲劇編ー09ー

フラれた?ガオ君はこの頃からオニマルに愚痴を言うようになる。



「毎日寂しいねん。だから最近、熱帯魚飼ったんや」

「熱帯魚は、ええよぉ〜癒されるわぁ〜」

「近所の熱帯魚店の店員と仲良くなったんや。これでもっとええのが手に入るわぁ」

「絶対に〇〇(魚の名前)可愛いからお前も飼えよ。」




寂しぃのは自業自得だろぉ!!と、心の中で何度もツッコミを入れていた。面と向かってVCボイスチャットで正直に言えるほど、人間が出来ていなかったからだ。


つか毎日毎日、魚魚魚って『全く興味ない』と何度も言うてるのに、しつこすぎる!!。この辺りから、もうクエストそっちのけで熱帯魚の話ばっかり。最初の方こそ仕方なく話に乗っかっていたが、連日エンドレスに聞かされる度にだんだん耐えられなくなってきた。そしてついに最悪な悲劇が訪れる。



「店員から稚魚の飼育方法教えてもらったんや。でな、これを育てて成魚にすればその店が高値で買ってくれるんや。めちゃオイシイやろ。絶対に儲かるんや。で、早速わいは買ったんや。だからな、お前もやれよ!!」


………(な、なに、言ってんだ!?こいつ!?)


「で、すぐ稚魚送ったるから、お前の住所と電話番号を教え…………………」


フザケンナぁ〜!!!!!!!!


……まさかVCボイスチャットで詐欺商売の斡旋をしてくるとは!!。こんなのは素人が手ぇ〜出して儲かるわけがない典型的な案件。それを知ってか知らずか俺まで巻き込もうとしてきたのだ。だいたい大阪から千葉までの稚魚の輸送料金の時点で儲けが出る訳ないだろうが!!興味もない、飼育知識もない、そもそも水槽すら持っていない俺に稚魚送るって、どんだけ冷静さを欠いているんだよ!!どんだけ儲けたいんだよ!!


流石に我慢の限界だった。VC接続も速攻切った。

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