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猟団掲示板から始まる物語  作者: クリクロ
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猟団家族悲劇編ー06ー

……俺はこの時、カンちゃんもガオ君の事をまんざらではないと思っていた。2人の関係は上手くいっているもんだと思っていた。そうでなければアカウントとパスワードなんかをそう簡単に相手に渡すはずがない。


そもそも俺も『猟団家族』という特殊な関係ではあるが、身内ですらこんな話は聞いたことがない。というか、そんな発想を思いつきもしなかった。それ以前に、この行為はもしかするとゲーム規約違反に抵触するかもしれない。



さて、ここで疑問がわく。今ログインしているカンちゃんのキャラは本人なのか?それともガオ君がアカウントを借りて操作しているのか?



おそらく当人達を除き、オニマルだけがログイン中にそれを見分ける方法を知っていた。ガオ君キャラがログアウト中でカンちゃんキャラがログイン中なら100%ガオ君がカンちゃんキャラを使っている事になる。あくまでガオ君の最優先度はカンちゃんなのだ。だから2人のキャラのイン状況を見れば容易に判断出来た。


そしてこの辺りからガオ君はVCボイスチャットで飲みの誘いをしなくなる。それはオニマルに気を使ったという誠実な理由でない。おそらくアカウントとパスワードと同時にカンちゃんとの連絡手段をゲットしたのだろう。でなければカンちゃんが本当にインしたい時に、ガオ君が使用していたらカンちゃんはログイン出来ないことになる(2重ログインは不可)。


この時点で(というか最初からかもしれないが)俺は完全に蚊帳の外な状態にあった。

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