猟団家族再戦編ー13ー
この後、何度か『続・城門解放』クエに挑んだ。
人は鮮烈な出来事が起こると脳内で体でその成功体験を覚えるらしく、急激に成長出来る瞬間がある(らしい)。
実際、これまでとは『違う景色』でゲームに接している。意思疎通が出来る楽しさ、お互いをカバーし合える楽しさ、そしてそれを意識しながら協力している実感があった。これを『成長』と呼ぶには少々格好つけすぎかもしれないが、それでもあえて言えばPTとリンクしているという感覚。最初こそ、VCでポジション取りや敵軍における討伐優先度を説明してもらっていたが、後半は言葉より先に動いている自分がいた。そして、それに応えるかのように家族がもっと高みに連れてってくれるのだ。その効果は、数値として具体的に還元される。クリアタイムが、どんどん更新されて行く。
おぉ〜またタイムが縮まったぁ〜!!
自分でも信じられないほど集中力が高まっていくのを感じる。ゲームでここまで熱くなれるのか!!もはや時間の概念など吹っ飛んだ。それこそ無我夢中でやり続けた。
初回16分21秒だったクリアタイムが、どんどん短縮し13分07秒まで短縮した。それよりも、明らかにクエスト全体の流れが見えた事が俺にとっての大収穫だった。こ、これがスタイリッシュな戦い方なのか!?これが『洗練』されていくという事なのか!?連戦した時間は2時間弱くらいだったろうか?しかし濃密であっという間に過ぎた感じだった。
こうして『連携」の凄さを体験したオニマルだったが、あくまで『続・城門解放』をクリアしたにすぎない。8人専用クエストはまだまだある。そして未知の敵がいるという事は、その都度対応しなくてはいけない。そういう改善の余地がある分、日々変化を求められるからこそ『連携』に終わりはないとも言える。
今回で再戦編はおしまいです。基本、実戦の話は連携編の時もそうですが、笑いを少なめにしています。それは『戦う』事をふざけてしまうとオニマル君の成長物語としては破綻してしまうのです。なので、こういう話も必要という事をご理解くださいなぁ〜。