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猟団掲示板から始まる物語  作者: クリクロ
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猟団家族再戦編ー07ー

さてさて満を持して俺、オニマル必殺技のお披露目といきましょうか!!


『くらえ〜〜!!オニマルジャストガード〜〜!!』


【ジャストガード】とは相手の攻撃に合わせタイミングよく小盾でガードする事で発動する技。成功すればこちらのダメージを0にするどころか反動で相手に怯みとカウンターダメージを与える事が出来る。ただしタイミングを間違えると全部ダメージもらってしまう、『じぃちゃん直伝』のもろ刃の技なのである。



あ、ハズレた!!そんでダメージもろた!!


まぁ〜初実戦で上手くいくはずもなく、それでも何回かは決まった。練習ではオーク1体のみの攻撃だけに集中してたが、集団の攻撃ともなるとまた様子が変わる。それでも今出来ることをしようと決めていた。落ち着いて見ればPTの配置がわかる。


無駄に朝練をしてきたわけではない。ちゃんと弱点の基礎は学んできた。意味なく帰省して、じぃちゃんとばぁちゃんのプレイ動画を長々と間近で見て来たわけではない。客観的に人の動きを見れた事で二人がどうやって連携しているのは学んできたつもりだ。


ばぁちゃんがゴブリンとオークを全部釣って耐えてる間に、じぃちゃんが背後の安全エリアにポジション移動して大魔法を放つ。


その間、叔父さんが大型敵クロス・サイプロクス1体の誘導をしている。つまりこの戦いは家族8人VS敵集団との力と力の殴り合いではなく、実は緻密ちみつに敵の戦力を分散しているのだ。もっといえば敵の方が数が多い状況で、意図的に敵を誘導する事でこちらが有利な状況を作り出している。


そういうPTの連携が、意図した各自のポジション取りが、俺にも少し理解出来た。適当に敵に向かって行って、殴って殴られてを繰り返していた前回とは、全然違った。今回は状況が理解できた。



もちろんVCボイスチャットで大袈裟に連携を言い合ってくれている。それは勿論、『俺に知らせる為』に言ってくれているのを承知している。


「おじぃの方へ1体いったヨ」


「了解じゃ。おばちゃん頼んだ!!」


「問題なぃ!!」


「お兄ちゃんは雑魚をフォローして〜」




前回は、こういう『連携』をVCボイスチャットなしでやっているのだ。つまり『言葉で連絡しなくても』本当は同じ事が出来るという事なのだ。


なるほど〜VCにはこういう使い方があるのかぁ〜〜。


俺はPTの、いや家族としての『連携」の凄さを垣間見た。そして闇雲に敵を殴るのではなく、体力と防御力の少ないキャノン・ウィザードのじぃちゃんや魔女っ子ヒーラーの父さんに向かって来そうな雑魚を予測し、即座に倒す事がオニマルファイターに課せられた任務だった。

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