名探偵編ーチュートリアル01ー
まず話に入る前に、このゲームの概略を捕捉します。『チュートリアル』を飛ばして読んでも、話は伝わるかもしれませんが、「名探偵編」と命名した以上、この話には「推理」が存在します。そしてその推理を理解してもらうには、どうしてもこのゲームのシステム上の長所や欠点の情報が必要不可欠なのです。なので取扱説明書だと思って読んでくれると幸いです。
このゲームは4人マルチアクションRPGというジャンル。ざっくりいえば、単独ではなく任意の4人がPTを組んでクエストをこなすゲームである。とはいえ、内容はおまけ程度なので、ゲーム内にコミュニケーションツール、いわゆる一般的に標準されているTCがない。
なので任意のフレと楽しむには、一旦ゲーム機のメニューの方でフレンド申請し「メッセージ欄」でグループ登録。そこで集まったメンバー同士でやっとVCやTCでの交流が可能になる。
この流れでゲーム画面になってもVCは使えるのでゲーム内に置いてVC交流は出来る。TCでも可能だが、その場合はゲーム画面を隠し、ゲーム機に標準搭載されている「メッセージ欄」を表示して発言するというやり方しかない。これは極めて手間が面倒で不便な故に、ゲーム中もキャラ放置というリスクもあるので、クリア後の雑談タイム以外に行うことはほぼない。
ゲームシステムも至ってシンプル。1〜4ステージをクリアすれば終わり。ランダムステージも数種類しかなく、ボスも敵配置もほぼ固定。プレイヤーは「頑丈さ」「俊敏さ」「攻撃力」の3系等に分類される計10種族から選択することが出来る。そしてそれはクエスト中以外いつでも変更が可能。さらにアタッカー、ヒーラー、タンクといった役割の頻度が少ない為、PT構成に関係なく好きな種族で参加出来る。その分、戦闘を有利に進めるための場所取り、敵誘導など、様々な戦略が要求される。