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アンデットスパン  作者: かせっと。
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隠された右腕(義手)の力。

真斗は戦闘態勢に入った。

『大変です。トトさん!!ココさん!!アンデットです。』

真斗は叫ぶ。

するとトトとココが一瞬で俺の元に集まった。

「どう言うことだ。こんな街中ににゾンビなんて今まで・・・。」

トトが青ざめた顔で苦笑いしながら言う。

「私は・・・本部に緊急連絡する・・・。」

ココはすかさず本部に連絡をする。

『アンデットじゃないんですかこいつ?』

俺はゾンビについて聞いてみた。

「アンデットがそんな簡単に出てくるわけがないだろ。あれはゾンビだよ!!」

ゾンビって・・前に母ちゃんがなっていたやつか。

「瀕死の肉体にアンデットの血液を流すことで強靭なパワーを持ったものゾンビになる。力は人間の4〜10倍くらいだ。知っとけよなそれくらい!!」

トトはまたキレ気味に俺に言った。

いやいや知らなかったけどさ、あんたらも何も教えず遊んでただろうが!

滝沢さんといいこの人達といい肝心なことを説明してくれないから困ったものだ。

てかなんでこんな街中にゾンビが出てくるんだよ。

っと今はそんなこと考えてる時じゃなかったな。

ゾンビをどうするかが問題だ!!


「とりあえず真斗は引っ込んでろ。私たちがこのゾンビやっつけるから。いくよココ!!」

トトは自信げに言った。

「わかったトト姉・・・。」

二人はゾンビに突っ込んで言った。

トトがアンデットに向けて蹴りを放つ。ここはよろけたゾンビに追い打ちをかける。

『すごいコンビネーションだ。』

これならすぐ片付くかも。

ゾンビは倒れてもがいている。

「思ったよりザコいなこいつ。一気に片つけるぞココ」

「はいトト姉・・・。」

二人はまたゾンビに攻撃を仕掛けた。

「獲った!!」

そうトトがいったその時ゾンビがにやけた。

「危ない!!・・トト姉。」

ココがトトを止めようとするがゾンビはトトの顔面目がけてパンチをした。

トトは吹っ飛び建物の壁にぶつかった。

ゾンビは背中にもう二本の腕を隠していた。

トトは血だらけで倒れている。

「なんてやつだ・・。こいつ最初はやられてるふりして遊んでやがったんだ。ただのゾンビじゃねえ。下手したら低級だがアンデットに匹敵する強さだぞ。」

ゾンビはまたトトに攻撃しようと向かってくる。

「ココ。真斗を連れて逃げろ!!ここは私が食い止める。」

「トト姉・・・。できないよそんなこと。私も戦う。・・・」

ここは必死にそう言った。

「バカヤロウ。何言ってんだ。お前だけで勝てる相手じゃないだろ。」

「トト姉だけでも勝てない。でも二人なら勝てるかも。・・・死ぬ時は一緒だよ。・・・」

ココも必死にそう言った。

トトはため息をついた。

「そう言われちゃ仕方ないか。ココが私に盾突くの初めてだな。わかったよ。死ぬ時は一緒だ。」

『トトさんココさん!!』

「心配すんな。必ず勝って戻ってくるから。真斗は逃げろ。」

トトがそういうとココは頷いた。

二人はゾンビに向かっていく。

あ〜違うって二人ともそれ死亡フラグ立ってるから!!

俺は心の中でそう思った。

『どうしたらいいんだ・・・。』

このままだとすぐにトトさんとココさんはやられてしまうだろう。

二人を見捨てて逃げるなんて俺にはできない。

答えは決まっている。

『俺も戦うしかない。』

しかしどうしたものか・・・。

その時あのアンデットKと戦った夜のことを思い出した。

「まさか人間がここまで戦えるとは・・・くく・・面白いものですね。どうやらあなたの力は私たちアンデットの力を浄化させることができるようです・・・」

確かあのアンデットKは前にそう言っていた。

『アンデットの力を浄化。それが俺の能力だとしたら。もしかしたらあのゾンビに勝てるかもしれない。』

でもどうやって浄化するんだ。

多分素手じゃ浄化できない。あの時のスリッパみたいに簡単に使える武器があれば・・・。

俺は武器になりそうなものを探した。

だが全く武器になりそうなものはない。

クソッ

真斗は地面を右手をグーにして殴った。

痛みを感じない。

『そういえば俺の右手義手だったな。』

この腕って軍の最新技術で作られてるとかなんか雛乃さんが言ってたっけ。

もしかしたら何か武器が隠されてるかもしれない。

そう思った俺は右手の義手に何かボタンがないか探した。

『あった!!このボタンを押してみたら武器が出てくるかもしれない!』

真斗は見つけた義手に隠されたボタンを押した。

義手からモーターが回ったような音がする。

キューイーン

肌の役割をしていたゴムが焼け鋼の装甲が見えてくる。

ガシャガシャガシーン

パーツが落ち変形していく。

『もしかしてこの腕って最強の兵器なんじゃ。』

自分の義手が変わっていくところをワクワクしながらみていると・・・

全部のパーツが落ちて腕がなくなった。

『ただ腕がなくなっただけかーい!!』

義手に隠されたボタンは変形ではなく腕を解体するためのボタンだったのだ。


『マジか・・・。』


ちょっと遅れました。すまそ。

普段はイラスト描いてます。夕凪すてら氏の『夢は儚し女装せよ乙女。』をよろしくお願いします。   https://yumeoto.amebaownd.com ←公式サイト

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