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アンデットスパン  作者: かせっと。
5/8

何か大切なものを失った感じがする・・・。

3人の女性のうち2人は顔がそっくりの双子のようで最近アニメ化された『二人のウィッチ〜漆黒と純白の翼〜』のクロちゃんのコスプレとシロくんのコスプレをしている。

もう一人の髪の長い女性は『対魔美人ハルナちゃん』のコスプレ、男に関してはほぼパンツ一丁の『サーフィン・ロード〜君をのせて〜』主人公、色黒テカルのコスプレをしていた。

パッと見ただけで何の作品かすべてわかる俺は何なんだろう・・・。昔、高木に勧められて以来アニメなどに関しては詳しくなってしまった。

てかハルナちゃんに関してはエロゲーじゃね・・・。

っとそんなことは置いといて問題はこの状況・・・。どうやら見たところ、ここにはまともなやつらは一人もいないらしい。

「みんな聞いてくれ。この子が例のアンデットKと交戦していた少年、木村真斗くんだ。これから彼には仮だがα隊の隊員として努めてもらう。」

雛乃は俺の方を見て言った。これから俺が『篝火』として活動していくことをその一言で実感した。

『木村真斗って言います。よろしくお願いします。』

真斗がおどおどしながらそう言うと、

「お〜結構可愛いじゃん。そう思わないココ?」

双子の白髪ショートカットの子がはしゃいでそういった。

「そう・・・だねトト姉・・・。」

黒髪をした双子のもう一人がぼそぼそと呟く。どうやら妹らしい。姉とは真逆に内気な性格のようだ。

「もううるさいし、新人君が困ってるじゃない。双子なのにどうしてここまで違うのかしら。ごめんね空気が読めない子で。まずは自己紹介から」

エロゲのコスプレをした金髪の長い髪をした女性が困ったようにいった。

「私の名前はスバル。この双子のうるさい方がトトで、おとなしいのがココ。で唯一男の、パンツ一丁のが五郎。みんな『篝火』α隊のメンバーだよ。」

「うるさいは余計だし!」

トトが舌を出してスバルに言う。

「よろしく真斗。何かあったら色々聞いてくれて構わないぞ。」

五郎が真斗に握手をする。

『よろしくお願いします・・・。』

真斗は少し緊張して言う。どうやらみんな優しそうだ。

ぱっと見はヤバい人達だが安心した。

「ちなみに私はゲイだ。男の子が来てくれて嬉しいよ!ハハハ」

五郎は手を離してくれない。

『雛乃さん!?』

急すぎて真斗は必死に雛乃に助けを求める。

「はいはい。自己紹介はそこまでにしといて真斗の訓練をお願いしたい。日替わりで訓練メニューを用意したから、各自目を通しておくように!」

雛乃がそう言うと全員動きを合わせ。

「ラジャー!!」

と敬礼した。

「では初日は真斗くんが現時点でどのくらいの運動神経があるのか測定する。真斗くん!これに着替えてくれ。」

『こっこれですか?』

嫌な予感はしていた。

渡されたのは高木の大好きなラノベ作品『夢は儚し女装せよ乙女。』主人公の恵唯ちゃんのコスプレだった。

よりによってこれかよ!?

てかこれ女装じゃねーか!!

「軍の最新技術で作られた君専用の戦闘服だ。これを着ることで実戦でアンデット達からの攻撃を防ぐことができる、ちゃんと君の体にあった素材でできているからとても動きやすいはずだ。他にも身体能力を強化する機能もあるが今回は君だけの力で能力を測定する。」

軍の最新技術ってこんなものに使われているのかい!

もうちょいデザイン変えろや!

「今日の担当は五郎だ!!よろしく頼む。」

しかもよりによって五郎さんかよ!

これ俺の身体大丈夫かな?二つの意味で・・・。


-15分後-

俺は着替えてから五郎さんについていった。

着替えてるところを五郎さんに襲われなくてよかった・・・。

驚くことに戦闘服の着心地はめちゃくちゃ良い。俺の身体に吸い付くようにちゃんと作られていてまるで服を着ていない感覚だ。

ただ問題はデザインだ。上はピンクのカーディガンなのは全然許そう。ただ何で下が白い短めのスカートなんだ!!

確かに動きやすい。ただ何か大事な物を失った感じがする・・・。

「よしっ!ここで身体テストをやるぞ。」

着いた場所は上のサバイバルゲームフィールドだった。

『お願いします!!』


身体テストの内容は高校でもやるような思っていたよりは大変じゃないテストばかりだった。ただ上体起こしは五郎さんに足を抑えてもらっていたが俺の股間しか見てなかった。ホント大丈夫かな俺の貞操・・・。

「思ったよりは動けるみたいだな。そしたらここからは武器を使ったテストを始めるぞ。」

『武器ですか?』

「そう。実戦でよく使われるのはやはり武器だ。君にどんな武器が合うかをテストするから、この中から順に武器を選んでターゲットに当ててくれ。」

五郎がリモコンを押すと床からたくさんの的と武器の置かれたショーケースが出てきた。

武器の種類としては剣類、銃類、弓類の他に様々な種類の武器が50個程度あった。

真斗はそれらを順に使っていった。

大剣や双剣、ライフル、ガトリング、ボウガン、ハルバート・・・

あげたらきりがないほど武器を使ったがどれもターゲットに当たらず思うように使えなかった。真斗は肩をすくめた。

「まあ最初から使える奴の方が少ないさ。気にするな。」

そういって五郎は真斗を励ます。

「でも見たところ短剣類はいいセンスだったと思うがな。他にも短剣はあるから試してごらん。」

五郎はもう一度リモコンを操作してさらに短剣類の入ったショーケースを出した。

しかしこのあと何個も短剣を試すがうまくはいかなかった・・・。

何か。あと少しというところまではイメージが出ているものの、しっくりくる武器がなかった。

「仕方ないさ。そんな落ち込まなくてもすぐアンデットと戦えるようになるさ。もう遅いし今日はこのくらいにしよう!」

そういってリモコンを使って武器を片す五郎。

『すみません。あとちょっといいですか?すぐ戻ってきますんで。』

そして真斗は五郎を止めフィールドから走って出ていった。

五郎は?を浮かべる。

『あった!!』

すぐに真斗は何かを持って戻ってくる。

『そのちょっとバカにしてるわけじゃないんですけど五郎さん、これ使ってもいいですかね?』

真斗は持ってきたもの五郎に見せる。

「ん?まあ君が試したいならそれでもいいが・・・。そんなもので何を・・・。私のケツでも叩くのかい!?」

五郎は驚きながらいった。

真斗が持ってきたもの、それは廊下に落ちていた

スリッパであった・・・。










普段はイラスト描いてます。夕凪すてら氏の『夢は儚し女装せよ乙女。』のイラスト担当してます。アクセス数1200突破おめでとう。これからもよろしくお願いします。  https://yumeoto.amebaownd.com ←公式サイトできました。

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