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アンデットスパン  作者: かせっと。
2/8

あれ今度こそ死ぬかも俺・・・。

バタバタバタバタバタバタバタバタバタ


ヘリコプターの飛んでくる音がする。

「こちらα部隊アンデットを補足。撃ちますか?滝沢大佐。」

黒服にサングラスをした、軍人の人が言った。

「まあもう少し待ちましょうかしら。アンデットのデータも撮りたいですしね。」

銀髪ツインテールのちょっと露出度の高い服を着た女性が言った。

「大佐!!アンデットの目の前に人がいます!」

「何ですって!?まだ生き残りがいるというの!!ここの地区の人間は全員ゾンビに食べられたと本部から報告があったのに・・・。」

「どうやら交戦中のようです!」

「バカ言いなさい。アンデット相手に兵器のない人間が立ち向かえるはずがないでしょって・・あの戦っている男は何を持っているの?」

「こちらからは距離があるので何とも・・おそらく短剣のような物ではないでしょうか?」サングラスの男が双眼鏡でみて言った。

「それ貸しなさい!!五郎」

サングラスの男の名前は五郎というらしい。

ツインテールの女は五郎から双眼鏡を奪いアンデットと交戦する男の方を見た。

「ちょっと待ってよ。あの男持っているのは短剣でも、ましてや武器でもない。ただのスリッパじゃない!!」



物語は2分前にさかのぼる。

『沙彩がアンデット!?』

真斗は言った。

「そうだよ真斗くん・・ククク・・まあもう沙彩という人間の体は私のものだがな。」

『何だって!?ふざけんな化け物』

「ハハハ・・・化け物か。君からしたら確かに私は化け物だね。でもどうかな。私からしたら君も化け物みたいなもんなんだけど」

『何だと!?』

「だってそうじゃないか。その持っているものでさっき私の作ったゾンビを殺したんだから」

楽しそうにアンデットKは話している。

「普通の人間がゾンビを倒すことなどできるはずがない。ましてやそこまでの出血でまだ生きている方がおかしい。木村真樹教授、この子は何者なのかな?」

教授?母ちゃんが・・・どういうことだよ。また訳のわからんことを。

「アンデットに話す必要はないわ。」

母ちゃんは何か知っているらしい。確かに何か知っていなきゃこんなに冷静さを保っていられるわけがない。

『どういうことなんだ?アンデットてなんか知っているんだろ母ちゃん!』

俺は母ちゃんに怒鳴った。

「真斗そのことはあとで必ず話すわ。今は目の前のアンデットに集中して。あなたの力ならそのアンデットを元の沙彩の体に戻すことができる!!さっきのゾンビになった私を助けたようにね。」

母ちゃんはそう言って倒れた。どうやら意識を失ったらしい。

さてここからどうしたもんか?

意味はわからないが、この数分で信じられないことが散々起きた。

ここまできたらやるしかない。幸い出血で死ぬと思っていたがこんなもんじゃ俺は死なないらしい。こうなったらさっきみたいにスリッパで沙彩を助ける他にない!

『わけわからないことばっかだなおい。でも用はお前を倒せば問題は解決できるってことだろ!!やってやるよ。』

俺はまたスリッパをの握りしめ突撃した。

「面白い・・くく。人間ごときが私に勝てると思っているのか・・いいだろう。相手してやろう。」

待ってろよ沙彩。今助けてやるからな!



そして現在俺はこのアンデットKと戦っているわけだ。

両者一歩も譲らない。

真斗は思ったよりもアンデットと戦えている自分に驚いている。

「まさか人間がここまで戦えるとは・・・くく・・面白いものですね。どうやらあなたの力は私たちアンデットの力を浄化させることができるようです・・・危険ですねw」

アンデットKはまた楽しげに話している。

『そろそろ諦めなアンデット野郎。とっとと沙彩を返しやがれ!!』

ゼーハーゼーハー息をしながら言う。

「まあそろそろこちらも武器を使うとしますか・・・くく・・・。」

アンデットは天に向かって手を伸ばして言った。

「我が元に現れろ。デスサイズ」

すると天からドス黒いオーラを纏った細長い鎌が落ちてきた。アンデットはそれを握りしめる。

『お前本気を出してなかったのか!?遊んでたってことかよ!』

どうりでここまで戦えている自分がおかしいと思ったわけだ。幾ら何でもこんなアニメでいう敵の幹部みたいな奴に最初から勝てるわけがない。

こいつさっきから俺で遊んでやがったんだ。このクソヤローが!

「まあ久しぶりに楽しかったですよ・・・くく・・・。」

アンデットがデスサイズを俺の首めがけて振り下ろす。

あ〜俺今度こそ死ぬみたいだわ。ごめんな沙彩助けられなくて・・・

死を覚悟し目を閉じた瞬間である。


ダダダダダッダダダダッダダダダーーー

銃声の音がする。

どうやらアニメで主人公がピンチの時に助けが来る展開のようです。

「運がいいですねあなた・・・くく・・・どうやら邪魔が入ったみたいです。ここはひとまず引くとしましょう。今回あなたを殺せないのは残念ですが。まあこれはこれで楽しみが増えましたし・・・くく・・・また会いましょうね。」

アンデットKはそう言って俺の前から姿を消した・・・。

俺はそこで意識を失う。

ヘリコプターからロープが落ちてきた。銀髪ツインテールに軍服が今にもはち切れそうなダイナマイトボディーをした女性がロープを使ってヘリから降りてくる。五郎も降りてきた。

「チッどうやらアンデットは逃げたみたいね。」

そう言って女性は真斗のもとへ駆けつけた。

「まだ生きているようね。この子。」

「そのようですね。ですがこの状態でよく生きてますね。アンデットと関係があるのでしょうか。」

五郎はサングラスをクイッと動かし言った。

「さあね私が知ったことではないわ。私たちの目的は今回のアンデットのデータを取ることだけよ。奴の血痕か、なんか情報になりそうなものを探しなさい五郎!」

「わかりました滝沢大佐!!っと言いたいのですがおっと・・・そうもいかないみたいですよ。あれ見てください。」

五郎は倒れている女性の方を見て言った。

「てっ・・・行方不明になっていた真樹教授!?なんでこんなところに!!」

滝沢は真樹教授のところにいき脈を確かめた。

「まだ生きているみたい。どうやらここで暮らしていたようね。彼女がいるということは何かしらアンデットのことに関して知っているかもしれないわ。一旦この子と真樹教授を連れて本部に帰るわよ五郎!!」

「了解しました。」


第一話


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