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心霊探偵ジョージ   作者: pDOG
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ショートショート「ひとりかくれんぼ」

俺の名前はジョージ。しがない探偵なんて稼業をしている。


今回の依頼も危険な匂いがプンプンしてやがる。


殺し、だ。


しかも密室殺人。

一人暮らしの男が謎の死を遂げた。窓も玄関も鍵のかかった密室で、しかも真っ暗な部屋の中で惨たらしい死体となっていた。


第一発見者は男の妹だった。連絡のつかない兄を心配して警察と大家さんに相談してドアを開けてみたら、倒れている姿に出くわしたらしい。


「密室」というのには理由がある。何故かドアも窓も内側からガムテープで目張りされていたのだ。たとえ合鍵を持っている人がいたとしても、これでは部屋から出る事は不可能だ。


警察は早々に自殺と断定した。だがその妹は納得できず、俺の事務所のドアを叩いたというわけだ。


女の涙は断れないぜ。


男の部屋のパソコンに残された「ひとりかくれんぼ」のやり方を示したサイト。どうやら男はそのひとりかくれんぼをしていて死亡したらしい。

それも自殺説の根拠になっていた。


だがな、それは矛盾している。


かくれんぼはひとりじゃ出来ないんだぜ。


犯人は必ずそこに居たはずだ。


俺はマコトと事件のキーワードとなっていた「ひとりかくれんぼ」を実践してみる事にした。



が、



「ジョージさん“ひとりかくれんぼ”は1人でやるんですよ。」


いきなりつまづいた。

そんな訳ねぇだろ、と思ったがそういうものらしい。


俺は1人で準備を進めることにした。


必要なものは・・・まず“ぬいぐるみ”だ。


・・・持ってるはずねぇだろ。

枕でいいか。


次は中に詰める米と赤い糸。

糸はサオリに貰うとして問題は米だ。ウチの米びつはもう一年以上空っぽだ。

これはサオリに貰う訳にもいかないしな。


ま、砂利でいいか。


で。塩水が必要だと?塩もねぇよ。

コーヒーで我慢しとけ。


ナイフならある。俺が昔から愛用しているポケットナイフだ。


よし


こうして俺は完璧に準備を整えて夜を待った。




が、何も起こらなかった。



何か枕から苦しそうな声が聞こえたような気がしたが気のせいだろう。猫が寝床にしたら静かになったしな。



やっぱり事件には関係ないんじゃねぇか?これ。



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