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心霊探偵ジョージ   作者: pDOG
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ショートショート「ハト」

アタシの名前はミケ。少し前まではミィ。その前は・・・もう忘れたよ。



まぁ、アタシたちにとって名前なんてあまり意味は無いんだけど。

人間ってのはいちいち名前をつけないと区別もできないのかね。


今のアタシの名づけ人は売れない探偵なんて仕事をしている。

もっとましな仕事をすればいいのに、なんて思うけど。

こんなに世話の焼けるボスもそうそう居ないよ。


この間も、

「おいミケ、ハト喰ったろ。」

なんて言いがかりをつけてきた。


ハト?


そんなものは知らないよ。ケチつけるんじゃないよ。

アタシはお気に入りの出窓に乗ってツンとそっぽを向いた。


あら、いい風ね。


なんでもハトは幸運を呼ぶからわざと捕まえないようにしてたんだって。


寝ているときに事務所によく入って来ていた白いハト・・・?

部屋の中をうろうろしていたのは気付いていたけどわざと寝たふりして出て行くまでやり過ごしていたって・・・


ああ


やっとわかった。アイツのことね。


確かにアタシが食べちゃったけど。

仕方ないでしょ、食べるものは自分で調達ってボスが言ったんじゃない。


とりあえず怒られないように毛づくろい毛づくろい・・・



でもね、ボス。アイツはあまりいいモンじゃなかったよ。

それこそ気付いてないようだけど、あのまま放っておいたらボスも連れて行かれてたさ。


まぁそんなに気になるなら、今度似たようなのが来たときには手をつけないであげてもいいけどねぇ。


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