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星に願いを  作者: 星空テツ
第一章
12/14

010 異変




《青い太陽》&Bランクパーティ《光の音》



《四獣》&Bランクパーティ《須佐能乎》



《喰らふ者》&Bランクパーティ《揺れる星雲》



Bランクパーティ《不滅魂》&《竜》&Bランク冒険者3人



ドーガ&ソラ



の5つに戦局は分かれた。

Cランクパーティ2つは周囲の警戒だ。






「さて、やろうか。」


《青い太陽》の面々がそうつぶやき、武器を抜いた。

Bランクパーティ《光の音》も同様に武器を抜いた。


「すぐに片付けるぞ!」











剣、爪、大剣、槍……

全員が切断系の前衛武器のパーティ、故に《四獣》


「やるぞおお!」


「「「うおおおおおおおお!!」」」


その好戦的な性格も、パーティの由来となっている。

Bランクパーティ《須佐能乎》の面々は、その心意気にのまれないよう、冷静に武器を抜いた。












「喰らい尽くせ。」


それが彼ら《喰らふ者》のモットーだ。

禍々しい武器を彼らは構える。

彼らと一緒に戦うBランクパーティ《揺れる星雲》は彼らにビビりながらも武器を抜いた。












Bランクパーティ《不滅魂》《竜》、そしてBランク冒険者のシル、キク、ネーアの3人も武器を抜いた。


「…俺ら影うすくね?」


「…気にしたら負けです。いきましょう!!」












「小僧、中々やるらしいが、足だけは引っ張るなよ。」


「…おっさんこそ。」


この二人、ウマが合わないようで、中々仲が悪い。

ソラの実力についてはこのレグノイド山脈を登る前に、きちんと報告されている。


大火の裁断(アンタレスパニッシュ)


「獅子王落とし!」


ソラの炎剣アンタレスと、ドーガの大剣が振り下ろされる。


ガアアァァァァァァ!!


その弐撃を受けた偽岩竜は、あまりの痛みに悶える。

そして、すぐに怒り状態になる。


「ふん、中々やるな。」


「…おっさんこそ。」


前言撤回、もしかしたら相性抜群かもしれない。














10分後、どうやら全ての戦いが終わった。

今回は余りにも戦力差があったため、討伐隊の圧勝に終わった。

誰も大きな怪我を負うことはなかった。


「…よし、武器の最終確認をしておけ。こっからは偽岩竜とのゲリラ戦だ。」


ドーガが皆にそう告げた。

ドーガとソラは3分で偽岩竜を片付けたため、二人とも準備は終わっていた。



















―――偽岩竜の巣―――



「なるほど、こりゃ確かに異常だ。」


平気そうにそう呟いたドーガの額には、汗が滲んでいる。

討伐隊の他の面々もそうだ。


そこに広がっていた風景は、明らかに異常そのものだった。

辺り一面に転がる偽岩竜の死体、軽く30体はあるだろうか。

生きている僅かな偽岩竜も虫の息で、ほとんどが倒れている。


そして偽岩竜の巣の洞窟前に鎮座していたのは――


「全員、心してかかれよ。ありゃ、災害だ。」



Sランク魔物:岩竜



グゥルアアアアアアアアアア!!


圧倒的な咆哮が轟いた。




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