please don't deserted.
「お前なんて要らない」
って、僕を捨てないでください。
捨てられた僕も、まだ生きているのです。
這いつくばりながら、蹲りながら。
僕も、まだ生きているんだ
「大嫌いだ」って。
「面倒臭い」って。
君が、僕から目を背けるのが解るから。
「……OK.forget me.」
僕は君に、嘘を吐いたんだ。
僕を捨てないでください。
手を差し伸べてくれたのなら、もう少し待っていて。
君を、信じられるまで
―…待っていてよ。
「please don't deserted!」
「傍に居るよ」って、交わしたあの日の約束を
憶えているのは、きっと僕だけだ。
「please don't deserted!」
僕を置いていかないで。
もっともっと、頑張るから。
君が嫌がる事なんて、絶対にしないから。
暗闇の中で、たった独りでもがく事が
ただ、ただ、怖いんだ。
陰口を言ったって、良いから。
僕を嫌ってくれて、良いから。
だから、僕の事なんて忘れてください。
―…新しい君で、居てください。
そう呟きながら僕は独り。
君の温もりの残る手を、そっと離した。