日常
※本作品はフィクションです。地名、人名、団体名等は架空のものです。万が一、同一のものが存在しても、本作品とは一切関係ありません。
第1話
高校二年生になって数日。まだまだ青春真っただ中の高校生生活。クラス替えでまさかの事態が起こった。
一年の時に仲の良かった友達が全員違うクラスになった!!全員が、だぞ!!あーやだやだ、また一からかよ。人見知り激しいから、人の顔もろくに見れないのにな・・・
そんなことを考えながら、窓際の席でぼーっとしてると、
「才木~、何してんの~?」
呼ばれて振り向くと、でかい図体の奴が立っていた。西元猛、がんばって二年から仲良くなった奴だ。
「外見てただけやで」
適当に答えると、首に腕を回しほっぺを指でつついてきた。
「そんなこと言っちゃって~。ほんまはあの子探してたんやろ?」
「はぁ!?何でそうなんねん!!」
「照れんでええって、このこの~うりうり」
「だからちゃうっちゅうねん・・・あ」
軽く西元のからみをスルーしつつ、平行にして立つB棟の階段近くを見ていると、見えた。
長くきれいな髪が階段の壁の陰に隠れるのを。
わずかな俺の声に西元が敏感に反応した。
「え、おったおった?どこどこ?」
少し階段を見つめた後、椅子から立ち上がった。
「購買行こうぜ、西元」
「え、ちょ、待ってや、見えたん?つーか誰?」
「知らん、俺も知りたいわ」
「え~何それ?」
そんなことを言いながら、昼食の確保に向かう二人だった。
実体験15%、妄想85%で書いてますw
この作品はフィクションです。