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12.伯爵対木気

 ちょうど公園の水道管が破裂した頃。静かな戦いが、別の場所で始まっていた。


「死者である吸血鬼は土に埋もれるもの。つまり土気に属している以上、木剋土といいまして、……詳しい話を端折りますが、木は土の養分を吸い上げて育つという関係上、わたくしはあなたの天敵でございます」

 歳星は秋菜の体を軽く支えている。


「我が輩は吸血鬼などではないと言うに……」

 ヤレヤレとけだるく頭を振るヴァズロック。


「心外なのだ。我が輩はそなたと仲良くしたいだけなのだ。木の精霊神だの青龍だのでは寂しい。ご婦人のお名前を教えて欲しいのだ。……おっと、我が輩としたことが順序を間違えてしまったのだ!」

 無から薔薇の花を指の間に出現させるヴァズロック。キザったらしく左右に振る。


「我が輩の名はヴァズロック・ボグダン・チェルマーレ伯爵なのだ。どうか、そなたの名を教えて欲しいのだ」

 ピッと音を立て、ヴァズロックの手から歳星の手に薔薇が渡った。


「わたくしの名は歳星有樹。財団法人清流会の代表理事を務めております。伝説のドラキュラ伯爵と生対談できるなんて、身に余る光栄ですわ」

 薔薇を弄ぶ歳星。


「有樹。よい名なのだ。それより……」

 ヴァズロックは胸元に闇のマントを引き寄せ、すっぽりと体を覆った。

「なにゆえ我が輩をドラキュラと断定するのだ? ドラキュラの何を語れるというのだ?」

 歳星が目を細めて見つめる先は、暗黒のマントにくるまった細身のヴァズロック。


「わたくしの調べによりますと、お父様のヴラド二世閣下は十字軍、竜騎士団を叙命なされましたわね。ドラゴン、つまりドラクル。確かドラクルにはもう一つ別の意味。神が姿を現す以前にいた生物、つまり悪魔という意味があったはずです」

 ヴァズロックは歳星の話を興味深く聞いている。


「あなたは、ヴラド二世の子、ヴラド三世。ヴラド・ドラクリア。父君ドラクル様に子供を意味する『ア』をつけてドラクリア。英語読みをしますと、ドラキュラと発音いたしますものね、伯爵?」


 ゆっくりと拍手するヴァズロック。

「教科書としては正解。なのだが、答えになっていないのだ。ところで……」

 拍手をやめ、一本立てた指を振るヴァズロック。

「秋菜を抱えたまま、どうやって我が輩と戦おうというのだ?」

 正体に関するレクチャーに対し、興味を削がれたヴァズロック。鋭い殺気を放つ。

 秋菜の体を支えたままの歳星。秋菜から離れなければ、動くこともままならない。


「こうやってですわ」

 歳星は、薔薇を指揮棒のように振り上げた。

「うおっ!」

 ヴァズロックらしからぬ声が上がる。広範囲の大地から、音を立てて数えきれぬほどの木々が生えてきた。ものの数秒で、林ができあがっていた。


「何なのだ? これは!」

「先程、目つぶしを兼ねてばら撒きました、広葉樹の種でございます」

「あれは種だったのか」

 珍しく感心するヴァズロック。だが、特に危険を感じている様子はない。


「わたくしは木気の青龍にして木の精霊神。万物の育成、成長、そして燃えるような生命力。木気とは、そういった性質を表していると思ってください」

 無感動で立つ秋菜の周囲を木が覆う。これで、何人たりと秋菜に手を出せなくなった。


「さて」

 歳星は、言うなり、側の大木に手を添える。

 生き物のように枝がしなり、太い杭に変化。ヴァズロックめがけ打ち出された。飛び退るヴァズロック。木の弾丸は唸りを上げ、ヴァズロックの左脇を掠めて飛び去った。


「危ないのだ。心臓に刺さるかと思ったのだ」

 そのわりに危険を感じた風でなく、ボソボソ声で話すヴァズロック。


「もちろん、心臓を狙っておりましてよ!」

 薔薇を持った左手を前に、右手を腰に添えている歳星。ヴァズロックに手が届く距離まで詰めていた。

 眼前に迫る歳星に対し、ヴァズロックは格闘を想定して身構える。

 歳星が、充分に腰の回転が入った右掌を叩き込む。

 右の樫の木の幹へ。


 樫の木が揺れる。また杭が飛び出すのか? それはどこから飛び出すのか?

 頭上に冷たい物を感じると同時に、真横へ飛んだ。上空から、長槍のような杭が三本、ヴァズロックのマントを裂きながら音を立てて大地に突き刺さる。


「見かけによらず、いい反応してますのね」

 歳星の足が左の楠を蹴る。左右から杭が飛び出しヴァズロックを強襲する。

「やめるのだ。このマントは、日本で売ってないのだ」

 ヴァズロック、五メートルの跳躍。上空で翻るマントに綻びはない。


「鳥じゃあるまいし。空へ逃げてどうするの?」

 左へ二歩、ステップを踏む歳星。ヴァズロックの真下から、白い杭が打ち上げられた。木の根が硬質に変化した杭だ。風切り音を立て、空中のヴァズロックに迫る。

 ヴァズロックのマントが黒鳥のように羽ばたいた。背中から黒い羽を生やしたヴァズロック。ピアノ線で引っ張られたように空中移動。何もない空間に白い軌跡が描かれる。

 

「なるほど、鳥じゃなくて蝙蝠でしたわね」

「天使と言ってほしいのだ」

 この場所はヴァズロックに不利だった。一気に林の外へ出ようと、生い茂る枝の薄そうな場所めがけ、黒い翼を羽ばたかせる。


 目の前の小枝が、一気に太く成長した。一本ではない。何本も網の目のように折り重なって、ヴァズロックの行く手を遮る。

 ヴァズロックは仕方なく急降下。歳星が距離を詰めている。着地と同時に、背後の楓から無数の杭が飛び出してきた。ヴァズロックは右へ左へと俊敏にかわしながら移動する。

 ヴァズロックは、ノホホンとした外観によらず素早く動く。しかし、歳星の攻撃が圧倒している。手数が多すぎるのだ。ヴァズロックは後退しているにすぎない。


「ちょこまかちょこまかと、よく動きますわね!」

 歳星が地面につま先を突き入れると、土を割って尖った根がそそり立つ。

「地形はそなたの有利かもしれないが、我が輩を倒すところまではいかないのだ」

 ヴァズロックは、人の背の高さまで軽く飛び上がり、後方へと着地。白い槍ぶすまを遮蔽物として利用する。


 目の前の塀をなす白柱がへし折れる。折れた柱の間隙から歳星が飛び出してきた。

 だが、ヴァズロックは用心して、塀と距離を取っていた。なにせ歳星の作った柱だ。中央突破は充分考えられることだったからだ。


「これでどう?」

 薔薇を持った左手を振り下ろす歳星。薔薇が伸びて鞭と化す。蛇のようにくねりながら一気にヴァズロックとの距離を詰める。


「ヒラリとかわすのだ」

 射程距離の長い獲物の出現に対応し、今以上の力を込め、全力でバックジャンプ。背後の大木に衝突する直前まで大きく飛んだ。

 着地したヴァズロックの上半身を衝撃が襲う。何かが背中にぶつかったのだ。確かめたいが、それより気になる物が目の下にあった。


 それは、ヴァズロックの左胸から飛び出した太い杭だった。

「そこは罠でございます。伯爵様」

 背後の大木から水平に、尖った枝が伸びていた。


 ちょうどヴァズロックの心臓の位置辺りに。

 ヴァズロックは、胸から突き出している杭を握りしめた。普段から青白い顔だったが、紙のように白い顔色になっている。


「なるほど。この林全てが、そなたの体という訳なのだな?」

 血が、ヴァズロックの胸から生えた杭を伝って滴る。

「わたくしが手を触れなくとも、枝くらいは操作できましてよ」

 歳星の体が届かない木々の枝が、風もないのに音を立てて揺れた。


「この仕掛けのために、今まで直接チカラを送り込んでいるフリを致しておりましただけですわ。伯爵様のことですから、てっきり気がついておられとばかり思っておりました」

 歳星が薔薇の鞭を後ろへ放り投げる。歳星が右手の指を揃え、胸元まで上げた。


「この程度で、降参する伯爵様じゃありませんわよね?」

 ヴァズロックも右手を上げた。どこからか地鳴りのような音が聞こえてくる。

「当たり前なのだ。婦女子の期待は裏切らない。それが我が家の家訓なのだ」

 ヴァズロックが上げた手を振り下ろした。

 右手の指。人差し指から薬指までの三本。その指の爪が鋭く剣のように伸びた。象牙色をしたレイピアである。


「おやおや怖いこと」

 歳星の爪からも剣が伸びた。

 それはまるで、氷のような透明感と冷気をもった日本刀のようだ。


「わたくしの中に、わずかばかり春菜さんの水気が入ってますの。そのおかげで、少しばかり水気を操れるのでございます」 

「氷の剣というわけなのだ」

「左様でございます。春菜さん風に言えば、アイシクルネイル!」

 歳星は左手からも氷の剣をだした。これで歳星は二刀流。

 一方、ヴァズロックは左手の自由が利かないらしく、力なく垂らしたままだった。


「一ひく二はマイナス一。不死身の吸血鬼も首を刎ねられれば……」

 歳星が左の剣を振るってヴァズロックに斬りかかってきた。

 太刀筋は水平。ヴァズロックの首を直接狙っていた。ヴァズロックは歳星の剣に反応し、右手のレイピアを動かして気づいた。左からも歳星の斬撃が来る。

 歳星は左右で時間差攻撃を仕掛けていたのだ。もちろん最初の左は囮。右の攻撃が本命だ。ヴァズロックの優れた反射神経が、囮の左に引っかかったのだ。


 歳星の剣が優雅な弧を描いて、ヴァズロックの首に吸い込まれていく。左手を使えないヴァズロックに、歳星の攻撃はかわせない。

「くっ!」

 ヴァズロック必死!


 突然、ヴァズロックの背で木が爆発した。いや、爆発したのは森。迫り来るは水!


 水の勢いは、歳星の剣撃より早くヴァズロックを吹き飛ばた。

 その勢いは、歳星と歳星が作り上げた木のフィールドが吹を吹き飛ばす。


 春菜の水魔水竜が爆散した影響であった。歳星の森ごとシータを吹き飛ばしたのだ。

 縦ロールしながら放物線を描いて飛ぶヴァズロック。左胸に杭が刺さったままだ。


「なんだか助かったようなのだ」

 歳星は、いち早く爆発に気がつき、剣を収めていた。おかげで爆発に巻き込まれることなく、素早く移動できた。そのため、ヴァズロックを取り逃がしたのだが。

 なにやら、文字通り地団駄を踏んでいる春菜がいた。


「何やってくれてるの春菜さん!」

 歳星が怒鳴る。

「るせーっ! 超高度な戦術に文句付けるな!」

 どういった理由で水魔水竜を爆破したのかは、口が裂けても言えない言えない。


「子供達は? まさか巻き込んだんじゃないでしょうね?」

「あ! えーと……」

 言葉に詰まる春菜と、慌てて二人を捜す歳星。この二人、やはり基本的に神である。


 隅の方で、元気に動く影が一つ。両脇に垂らした髪の毛が、何度も跳ね上がる。

「輝ーっ! どこーっ?」

「姉ちゃんの下だよ。重いから早くどいて!」

「あたしは軽いわよ!」

 下敷きになった輝の頭を拳骨で殴る穂乃香。

「痛て!」

 いわれのない罪を受けながら体を起こす輝。跳ね上がった髪の毛が一本揺れている。

「ハッ! シータは?」


「犬ッコロはズタボロのギッチョンギッチョンにしてやった。ピクリとも動かねぇよ。これからゆっくりととどめを刺すところだ!」

 春菜が指さす方。金色の体毛を赤く染めたシータが倒れていた。水魔水竜の指向性を持った爆発が、シータの体に決定的なダメージを与えたのだ。


「うわっ! シータっ! お姉さん、なんて事を!」

 フレンドリーに両手を広げ、輝達に歩み寄る春菜。

「ふっ! 君たちを襲う悪い狼は退治した。我を崇めるがよい。賽銭つきで。……あれ?」

 ふんぞり返る春菜をすり抜け、シータの元へ駆け寄る輝と穂乃香。


「輝! 包帯!」

「ないよ! 持ってないよ!」

 じっと輝を観察する穂乃香。

「シャツの袖!」

「あ!」

 

 輝と穂乃香、てきぱきと手当てしている様を見て首をひねる春菜。

「男の子の方、飛距離の割には平気みたいね。……不思議と」 

 歳星の顔は教育者のそれ。子供の心配をしている。


「テメエの方こそどうなんだよ? 吸血鬼の心臓に杭を打ち込んだんだろうな?」

 春菜逆ギレである。柳眉を危険な角度につり上げ、歳星にくってかかる。

「あなたの高度な戦術とやらに付いていけず、逃してしまいました」   

 ヤレヤレといった風情で、眉をハの字にする歳星。口と眉は春菜に付き合っているが、目と耳はヴァズロックの現在位置を探査している。

 探査して、輝と目があった。


 輝が叫ぶ。

「そこのおばさん! 伯爵は悪いヤツじゃない! 先生や春菜さんが何者かわからないけど、暴力はいけない! みんな落ち着いて!」

「おばさんですって?」

 ピキピキとこめかみに青い静脈を浮かべる歳星。


 穂乃香もシータを止血しながら叫ぶ。

「正体不明の怪しい人だけど。いい人だという証拠はないけど。そもそも人かどうか疑問だけど、人殺しはよくないわ!」

 身も蓋もない穂乃香のフォロー。


「危ないところであった」

 ノホホンとした声が、公園入り口辺りでした。


 催眠状態の秋菜と失神しているシータ以外の四人。八つの目が声の主に集中する。

 よろりと立ち上がるヴァズロック。水を被って転がったはずだが、全く服装に乱れはない。濡れていないどころか、泥一つ付いていない。


 左胸から突き出した杭を自由な右手でつかむ。つかんで引っ張った。ずるずると音を立て、胸から出た杭を引き抜く。杭の終わりはすぐに現れた。

 結局、ヴァズロックを背後から突き刺した白木の杭は、彼の体を貫通したことになる。


「とりあえずこの吸血鬼を退治していいか?」

 各所の装甲にスパイクを生やながら、春菜が二人に許可を求めた。

「やっぱり吸血鬼だったの?」

 さすがに色を無くす穂乃香。


「でも……でも、穂乃香姉ちゃん。そ、そうだ、姉ちゃんの借金を返してくれたんだよ! 二千五百万円一括だよ!」

「ヴァズロック伯爵が吸血鬼であるはずがありましょうか! いいえ、ありませんとも!」

 ぐいと拳を握りしめ、仁王立ちする穂乃香。こうなると頼もしい穂乃香である。


「心臓に穴が開いてるのに?」

 春菜が冷たく突っ込む。

「うっ! それは……」

 言葉に詰まる穂乃香。今、穂乃香が口喧嘩に負けようとしている。


 いけない、穂乃香姉ちゃんの心が折れそうだ。輝は必死に考えて……。

「アルテミシアさんが言ってたよ。騎旗家の借金額は、ニコラエさんから受け継いだ資産の数千分の一に過ぎないって!」

 穂乃香の扱いは輝の方に一日の長があった。穂乃香が叫ぶ。

「オーストラリア連邦のニコラエさんに謝りなさい!」

「まだ引きずっているのだ」

「誰だよ! ニコラエって?」

 唇を突き出し、春菜が怒る。


「春菜さん。ルーマニアでニコラエと言えば、ニコラエ・チャウシェスク元大統領の事でございましょう?」

 春菜をジト目で見る歳星。

「チャウ……聞いたことあるぞ!」

 実は全く心当たりのない春菜。頭脳担当の歳星に頼り切っている場面だ。

「チャウシェスク大統領って、ほら、独裁政治家で、十億ドルにのぼる不正蓄財で、革命が起きて殺されちゃったでしょ? あなた高校生なんだから、もう少し勉強しなさいな!」

「いや、……ああ、思い出した。あの人ね。いやー惜しい人を亡くしました」

 歳星先生の講義を聴いたのは、春菜だけではない。穂乃香も聞いていた。


「十億ドル……日本円にして……一ドル105円計算で、……1050億……円安最強!」

 トランス状態に陥る穂乃香。

「ちょっと、姉ちゃん。穂乃香姉ちゃん! なんでお金の計算だけ小学生離れしてるのさ?」

「そういう方面で計算しないで欲しいのだ。なんだか悲しくなるのだ」

 壊れたレジスターのような音が聞こえ、穂乃香は完全体(アルティメツト)となった。


 復活の穂乃香。春菜をびしっと指さして叫ぶ。

「ちょっと! 訳のわからない怪物はあなたじゃなくて? なんなの? なんのコスプレ? 自分でカッコイイと思ってるの?」

「うっ!」 

 全身、海老蟹類のトゲトゲで覆われた春菜。妙なヘッドセットまで被っている。


「ああっ、妹さんになんて説明したらいいのかしら? あたし困ってしまうわ!」

「くっ、こいつ何者だ? ガキンチョのクセに超強えぇ!」

 コンクリブロックを一撃で粉砕する能力を持つ無敵の水神が後ずさった。そこを逃さず捉える穂乃香。さらに追い打ちをかける。

「フッ! よく聞いて、変なお姉さん。吸血鬼なんてこの世にいるわけないでしょう? 誰がそんなヨタ話信じるっていうの? それと変なお姉さん、その制服は清流学園の高等部でしょ? もういい年なんだから……」


 そして穂乃香の目が光る。

「明日、学校で噂流すわよ!」

 とどめを刺された。


 小学生の穂乃香に高校生の春菜が、いいようにあしらわれている。

「いけない! このままでは春菜さんが!」

 ぐうの音も出ない水神・春菜の前に、木の神・歳星が立ちはだかった。


「ここはわたくしが! 春菜さんは、秋菜さんの敵、ドラキュラを相手してください」

 歳星も春菜の扱いに長けていた。 

「そうだ、秋菜のピンチ! とりあえずそこの吸血鬼をブチ殺してくる!」

 肩に生えたスパイクを逆立て、一気に跳躍した。


 ヴァズロックも馬鹿ではない。春菜の単純な攻撃を座して喰らわぬ。当然移動する。

 移動しようとして、足がぐらついた。思った以上にダメージを受けていたようだ。

 ヴァズロックは膝をついてしまった。


 春菜、必殺の長距離跳び蹴りに移行した。

 落下体制に入った直後。彼女は、またしても横っ腹に体当たりを食らう。


「またかよ、おい!」

 投げやりな態度で墜落する春菜の体より、一回り大きい影が月を背にして舞い降りる。


無敵春菜さん。


彼女が分離してイノさんとモコ助が生まれました。

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