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英星王座戦 リアライメント・アーク  作者: 明丸 丹一
第3章 海冠帝国オルドマーレ
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第9話 龍鱗艦《ドラゴンスケイル》

 夜明け前の海は、まだ黒かった。


 黒鯉号は、潮に逆らって進んでいる。


 船首の先では、昇龍が曳き綱をくわえていた。黒い背鰭が、暗い海面をゆっくり裂いている。尾が一度動くたび、黒鯉号の船腹に重い振動が伝わった。


 その振動にも、船の者たちは慣れ始めていた。


 慣れたくないものにも、人は慣れる。


 甲板では、誰も大声を出していない。


 サヤは槍を抱いて座り、目を閉じている。眠ってはいない。肩の傷が痛むのか、時折眉を動かす。


 トマは小舟に積む縄を確認している。何度も数え直し、そのたびに足りない気がして首をひねる。


 リーネは薬箱を膝に置き、中身を三つに分けていた。黒鯉号用。小舟用。収容区画へ持ち込む用。


 マルクは海図を抱えたまま、月明かりもない空を見ている。帝国海図に載る潮の線と、昇龍が破っていく現実の潮を、頭の中で必死に合わせているのだろう。


 ガルドだけが、いつもと少し違った。


 舵輪のそばに立ち、遠い西の海を見ていた。


「西の果ての、さらに外に」


 突然、ガルドが言った。


 ナギは船首から振り返った。


「何だよ」


「新大陸があるって話を聞いたことがある」


 トマが顔を上げる。


「新大陸?」


「ああ。白冠海を抜けた先だ。帝国の灯台も、検疫港も、徴税船も届かない。海図の端に、半分だけ描かれてる。あとは水夫の与太話だ」


 ガルドの声は、いつものように低かった。


 だが、いつもより少し遠くを見ている声だった。


「麦が、人の背より高く育つらしい。牛も豚も、数えるのが馬鹿らしいほどいる。川には魚が勝手に飛び込み、木には甘い実が腐るほど成る。民は裸足で笑って暮らしていて、王の名も税の決まりもろくに知らん」


 トマが鼻で笑った。


「嘘くせえ」


「半分は嘘だろうな」


 ナギが聞いた。


「残り半分は?」


 ガルドは少し笑った。


「船乗りは、嘘だけじゃ遠い海を渡れん」


 甲板に、小さな沈黙が落ちた。


 新大陸。


 帝国の外。


 灯台の外。


 台帳の外。


 誰も登録労働民と呼ばれず、誰も検疫証を見せず、誰も帝国の港に入れてくれと頼まなくていい場所。


 そんな場所が本当にあるのなら。


 ナギは昇龍の背を見た。


 黒い背鰭は、もう小さな岩礁のようだった。


 こいつがもっと船を噛めば。


 黒鯉号が、本当に龍の船になれば。


 帝国の普通の船は、たぶん追いつけない。


「これが終わったら」


 ナギは、ぽつりと言った。


「そこを目指すのもいいかもな」


 トマが笑った。


「肉があふれてるんだろ? 俺は行く」


 リーネが顔を上げる。


「薬もあるなら」


「薬草もあるさ」


 ガルドは適当に言った。


「たぶんな」


 リタが船室の入り口から顔を出した。


「麦もある?」


「辺り一面金色の海のようだそうだ」


「肉も?」


「肉もあるだろうな」


「魚は?」


「魚もだ」


 リタは少し考えた。


「じゃあ、昇龍もお腹いっぱい?」


 ナギは一瞬だけ笑った。


 昇龍が、その声を聞いたのか、低く喉を鳴らした。


 船底で聞いた舟唄の名残は薄い。


 だが、今の声には、不思議と機嫌のよさがあった。


 ナギは、その夢を少しだけ見た。


 黒鯉号が、白冠海を越える。


 帝国の灯台が後ろに消える。


 追っ手は来ない。


 海図のない海を、昇龍が切り開く。


 船倉の者たちは、どこか豊かな岸辺へ降りる。


 畑がある。


 肉がある。


 子どもが腹いっぱい食う。


 リタが魚を釣る。


 サヤが槍を置く。


 リーネが病人ではなく、畑の薬草を見る。


 トマは食い意地が張ってるから、嘘みたいに太るかもしれない。


 ガルドが、海を見ながら酒を飲む。


 自分は。


 ナギは、自分が何をしているのか、うまく思い描けなかった。


 そこでも船長なのか。


 それとも、ただ飯を食っているだけなのか。


 分からなかった。


 ガルドが、ぽつりと言った。


「これが、終わればな」


 その言葉で、夢は少し冷えた。


 終わるのか。


 何が終わればいいのか。


 帝国か。


 奴隷――労働登録制度か。


 黒龍の名か。


 昇龍の成長か。


 ナギ自身にも、もう分からなかった。


 その時、見張り台のエリオが声を落として言った。


「灯りが見えた」


 全員が顔を上げる。


 前方の海。


 朝霧の向こうに、白い光が滲んでいる。


 灯台だった。


 再配置港、カスティリア。


 新大陸の夢は、そこで終わった。


 目の前には、人売りの港がある。


 ナギは深く息を吸った。


「配置につけ」


 誰も返事をしなかった。


 だが、全員が動いた。


 カスティリアは、朝霧の中にあった。


 最初に見えたのは、灯台だった。


 白い石の塔。


 その下に、台帳館。


 さらに北側に、鉄格子のある長い収容区画。


 西には倉庫群が並んでいる。


 南には小舟桟橋。


 東には深い水路があり、大型船が入れるように整えられている。


 外港には低い砲台。


 信号塔。


 検疫小屋。


 港湾兵の詰所。


 そして、収容区画の窓の奥に、顔が並んでいた。


 人の顔だ。


 数えきれない。


 鉄格子の内側で、朝霧の中の黒い旗を見ている。


 誰かが気づいた。


 黒龍だ。


 声は届かない。


 だが、ざわめきは見えた。


 ナギは、口の中が乾くのを感じた。


 鎖が港の形をしている。


 カスティリアは、まさにそれだった。


 人を集める。


 番号を確認する。


 名を消す。


 行き先を分ける。


 水と食料を積む。


 船へ載せる。


 鉱山島。


 造船所。


 砂糖島。


 懲罰労働区画。


 そのすべてへ人を回すための港だった。


 ナギは手を上げた。


「やるぞ」


 昇龍が海へ沈んだ。


 黒鯉号の船腹に、低い振動が走る。


「黒潮波動! 撃て!」


 第一波は、外港砲台へ向かった。


「濡らすだけだ!」


 ナギは叫ぶ。


 黒い波動が海面すれすれを走った。


 砲台の手前で水が爆ぜる。


 塩水が砲門へ降り、火薬箱の上へ飛び込む。


 砲兵たちが慌てて箱を閉める。


 一つ。


 二つ。


 砲台が沈黙する。


 だが、カスティリアは待っていた。


 黒龍を。


 砲は一か所に集まっていない。


 低い壁の裏。


 倉庫の屋根下。


 東水路の入口。


 小型の分散砲が、黒鯉号を狙う。


 さらに火薬は防水箱に入っていた。


 黒潮をかぶっても、すぐには死なない。


 マルクが叫んだ。


「対策済みだ!」


 ガルドが舵を切る。


「想定通りだ! 止まるな!」


 黒鯉号が防波堤を抜ける。


 修理した偽黒龍の船が、囮として東水路へ向かう。


 アレイオンから借りた小舟三隻は、南桟橋を目指す。


 中継船は黒鯉号の後ろで揺れながら続く。


 港中に鐘が鳴った。


 サヤが北桟橋へ飛び移る。


 その後ろに、ゼルたち若者が続いた。


 槍、斧、縄、金具外し。


 武器と道具の区別がつかないものばかりだ。


「収容区画へ!」


 サヤが叫ぶ。


 トマは西倉へ向かった。


「水! 肉! 保存パン! 薬箱! レモン! 火薬庫には近づくな!」


 リーネは小舟の一つに乗って、南桟橋へ向かう。


「病人と子どもから! 歩ける人は荷物を持って! 押さないで!」


 その声は、戦場の中では細かった。


 だが、彼女の声を聞いた黒鯉号の者たちは動いた。


 もう、ただの逃亡者ではない。


 それぞれに役割がある。


 それでも、収容区画の扉は開かなかった。


 帝国兵が内側から封鎖している。


 サヤが槍の柄で打つ。


 開かない。


 若者たちが斧を入れる。


 開かない。


 中から、人々が扉を叩く音がする。


 声がする。


 ここだ。


 開けてくれ。


 黒龍。


 黒龍。


 ナギは船首から見ていた。


 あそこを壊せば早い。


 昇龍ならできる。


 鉄の扉ごと、壁ごと吹き飛ばせる。


 だが、中には人がいる。


 ナギは拳を握った。


「サヤ!」


 サヤが振り返る。


「少し待って!」


「待てない!」


 収容区画の横から、港湾兵の一隊が出てきた。


 盾を構えている。


 盾の表面には、油を塗った布が張られていた。


 黒潮を滑らせるための対策だろう。


 ナギは舌打ちした。


「昇龍、足元に!」


 黒潮が石畳の上を走る。


 兵に直撃させない。


 足元だけを濡らし、滑らせる。


 盾列が崩れた。


 サヤたちはその隙に扉の留め具へ斧を入れた。


 ゼルが叫ぶ。


「押せ!」


 内側からも人が押す。


 木と鉄が軋む。


 扉が開いた。


 収容区画から、人が溢れた。


 最初は、誰も走れなかった。


 長く閉じ込められた者は、自由になった瞬間、走り方を忘れている。


 女が泣く。


 老人が膝をつく。


 若い男が空を見上げる。


 子どもが、黒い旗を見て固まっている。


 サヤが叫んだ。


「走るな! 病人と子どもから! 南桟橋へ!」


 誰もすぐには従わない。


 当然だった。


 彼らは軍隊ではない。


 ただ、今日どこかへ送られるはずだった人々だ。


 ナギは船首から叫んだ。


「逃げろ! でも押すな! 船は沈む!」


 自分でも、ひどい命令だと思った。


 逃げろ。


 押すな。


 急げ。


 待て。


 全部を同時に言っている。


 だが、それが救助だった。


 トマの方では、西倉が開いた。


 水樽が転がる。


 保存パンの箱が運ばれる。


 豆袋が担がれる。


 薬箱が見つかった。


 レモンの木箱を見つけたトマが一瞬笑った。


「お宝だ」


 次の瞬間、彼は顔を引き締めた。


「食うのは後だ! 運べ!」


 ゼルたちは、収容区画の前で人の流れを押さえようとしていた。


 彼らも混乱していた。


 自分たちも逃げたい。


 けれど、逃がす側にも立っている。


 ナギはそれを見た。


 船底で番号札を下げていた者たちが、今は別の誰かを押し潰さないように腕を広げている。


 それは勝利に見えた。


 その時、信号塔から赤い旗が上がった。


 ガルドが叫ぶ。


「白冠艦隊を呼んだぞ!」


 霧の向こうで、遠い鐘が鳴った。


 白冠号。


 英星《エクススター》、アルトリウス。


 帝国女王、そして君主《タイクーン》、レオノーラ。


 ナギは奥歯を噛んだ。


「急げ!」


 港の奥で、分散砲が火を噴いた。


 黒潮で黙らせきれなかった一門だ。


 砲弾は南桟橋へ落ちた。


 小舟の一隻が大きく跳ねた。


 人々が悲鳴を上げる。


 リーネが転んだ。


 病人を抱えた男が、海へ落ちかける。


 ナギの頭に血が上った。


 昇龍も反応した。


 海が黒く膨れる。


「待て!」


 ナギは叫んだ。


 間に合った。


 昇龍の波動は砲台そのものではなく、砲台の前の石垣を叩いた。


 石が砕け、砲台が傾く。


 砲は撃てなくなった。


 だが、砕けた石が南桟橋へ降った。


 木の桟橋が一部崩れる。


 そこに係留されていた退避用の小舟二隻が、横倒しになった。


 ナギは息を止めた。


 壊した。


 敵は止めた。


 同時に、逃がす船を壊した。


 リーネが叫ぶ。


「こっちの船、使えない!」


 マルクが怒鳴った。


「だから桟橋は壊すなと言った!」


「分かってる!」


 ナギは怒鳴り返した。


 だが、その声は怒りではなく、悲鳴に近かった。


 収容区画から出てくる人数は、多すぎた。


 黒鯉号。


 中継船。


 修理船。


 アレイオンの小舟。


 全部を合わせても、全員は乗らない。


 それなのに、さらに船が壊れた。


 サヤが、子どもを抱えた女を小舟へ押し上げながら、ナギを見た。


 その目で分かった。


 全員は無理だ。


 分かっていた。


 でも、分かりたくなかった。


「キャプテン!」


 ゼルの声が聞こえた。


「船が足りねえ!」


「分かってる!」


 ナギは叫び返した。


「だったらどうする!」


 ゼルの声は、責めていた。


 泣いているようでもあった。


 ナギは答えられなかった。


 その時だった。


 昇龍が、水面から顔を出した。


 赤い目が、ナギを見た。


 壊すか。


 そう聞いているようだった。


 ナギは、歯を食いしばった。


「違う」


 昇龍が首を傾げる。


「壊すんじゃない」


 ナギは、収容区画から溢れる人々を見た。


 南桟橋の壊れた小舟を見た。


 黒鯉号の狭い甲板を見た。


 中継船の限界を見た。


 助けたくて、助けられない人間の数を見た。


 そして、叫んだ。


「乗せるんだ!」


 昇龍の赤い目が、深く光った。


「全部乗せる! 黒鯉号を大きくしろ! 船を噛め! あいつらを乗せろ!」


 ガルドが目を見開いた。


「ナギ、それは」


 昇龍が鳴いた。


 その声は、もう舟唄ではなかった。


 だが、ただの怪獣の咆哮でもなかった。


 船底で聞いた低い歌が、巨大な海の底から戻ってくるような音だった。


 黒い潮が、黒鯉号の竜骨へ走った。


 船が軋む。


 木材が悲鳴を上げる。


 船首に黒い鱗が浮かぶ。


 船腹が広がる。


 いや、広がっているように見える。


 木と鱗と黒潮が混じり、黒鯉号の外側に、もう一つの船体が生えていく。


 船首が尖り、龍の頭のようになる。


 中継船へ黒い筋が伸びる。


 修理船へも伸びる。


 小舟を抱き込むように、黒い鱗の腕が水面を走る。


 人々が悲鳴を上げた。


 だが、それは恐怖だけではなかった。


 収容区画から出てきた者たちは、目の前で船が変わっていくのを見た。


 黒龍が、船になっている。


 船が、龍になっている。


 黒鯉号の甲板が広がり、鱗の足場が生まれ、壊れた小舟のかわりに黒い渡し板が水面へ伸びた。


 リーネが叫ぶ。


「渡って! 急いで! でも押さないで!」


 サヤが、呆然としていた人々を押し出す。


「動け! 船が待ってる!」


 トマが叫んだ。


「水樽を先に転がすな! 人が先だ、人!」


 ゼルが、目を輝かせた。


「黒龍だ……」


 その声は、祈りに似ていた。


 港のあちこちから、同じ言葉が上がる。


 黒龍。


 黒龍。


 黒龍。


 黒鯉号は、もう黒鯉号ではなかった。


 龍鱗艦《ドラゴンスケイル》。


 誰がそう呼んだのかは分からない。


 だが、その名は、波より早く広がった。


 龍鱗艦が、人々を呑み込む。


 いや、収容する。


 収容区画から溢れた人々が、黒い鱗の甲板へ渡っていく。


 泣きながら。


 転びながら。


 子どもを抱えながら。


 番号札を引きちぎりながら。


 ナギは、その光景を見ていた。


 いける。


 一瞬、そう思った。


 全員ではない。


 それでも、さっきまで絶対に乗れないと思った人々が、龍鱗艦の上へ流れ込んでいく。


 昇龍が応えた。


 自分の声に。


 自分の願いに。


 黒龍は、壊すだけではなかった。


 運ぶ船にもなれた。


 ナギは初めて、本当に勝てると思った。


 この人たちを連れていける。


 白冠海の外へ。


 新大陸へ。


 どこか、鎖のない場所へ。


 昇龍がいれば。


 龍鱗艦があれば。


 帝国はついてこられない。


 そう思った。


 その時、白い鐘が鳴った。


 カスティリア沖の朝霧が割れる。


 白い船体。


 冠の紋章。


 巨大な旗艦。


 白冠号。


 その後ろに、騎士艦。


 砲艦。


 灯台連絡船。


 救護船。


 白い艦隊が、横一列ではなく、弧を描くように広がっていた。


 逃げ道を塞ぐ形だ。


 ガルドが舵輪を握りしめた。


「やられた。戦列じゃない。網だ」


 マルクが顔を青くする。


「白冠号が中心にいる。女王旗だ」


 ナギは白冠号を見た。


 遠い。


 だが、分かった。


 あれはただの旗艦ではない。


 女王の国艦。


 帝国そのものが、海の上に出てきたような船だ。


 白冠号の甲板に、人影がある。


 顔は見えない。


 声も届かない。


 だが、そこにいるのは分かった。


 女王。


 レオノーラ。


 ナギは、初めて帝国の頂点を見た。


 見た気がした。


 白冠号の上の女王も、きっとこちらを見ている。


 だが、互いの声は届かない。


 ナギとレオノーラは、同じ海にいて、同じ港を見ている。


 それでも、顔を合わせることはなかった。


 白冠号の舳先から、白金の騎士が進み出る。


 白金の鎧。


 深紅の外套。


 フルフェイスの兜。


 聖盾。


 聖剣。


 サー・アルトリウス。


 その兜が、龍鱗艦を見た。


 黒い鱗の船体。


 人々を満載した巨大な黒龍艦。


 カスティリアの港を破り、潮に逆らって逃げようとする不吉な影。


 アルトリウスの声が、海に響いた。


「黒龍がいくら速くとも、ここで倒しきる。不吉の象徴よ」


 ナギは船首に立った。


 昇龍が唸る。


 龍鱗艦の船腹が震える。


 乗っている人々が、息を呑む。


 白い艦隊は、朝霧の中で逃げ道を塞いでいる。


 黒龍は、初めて巨大な船そのものになった。


 その瞬間、白冠海そのものが、黒龍を逃がさない形に変わっていた。

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『英星王座戦 リアライメント・アーク』は、守る者と奪う者が、滅びかけた世界の次の秩序を賭けて戦うSFヒーロー連作です。

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