俺を2番目にしてよ
彼の彼女になれたのに、私は彼の女遊びに嫉妬した。それと同時に気持ちも冷めていき
彼とキスの先を拒んだ。ただしたいだけ。周りよりも先に卒業したいだけなんだ。
だったら、私じゃなくてもいいじゃん。彼の気持ちも聞かないまま、私は自分の思いしか信じなかった。
彼と付き合って5か月。彼とのキスも慣れてきて周りからは順調に見えてただろう。
でも、その先に進むのが怖かった。彼は慣れてたと思う。でも私は彼とそこまでは求めていなかった。
彼の欲が強くなるにつれ、私は彼のおもちゃでしかないと感じた。先に進めれば、付き合う女の子なんて
誰でもいいのだと。
彼はバイクにハマり、友達と夜な夜なバイクで走っていた。夜中に会おうと連絡がきて外に連れ出される。
会うたび、キスと先を求めてきた。テスト期間中も彼からくる深夜の電話には、体力が持たなかった。
夜バイクで走って、朝遅刻したり、学校休んだり。しまいには、学校を無断で休んで旅行に行ったりしていた。
『お前も来いよ』
そんな誘いには、一切行かなかった。
『留年するつもり?』
『真面目か笑 こんなんで留年なるかよ』
でも、私の予想は当たった。
放課後、彼が校長室に先生と入っていくのが見えた。
彼が、学校を休んで旅行に行っていること、バイクで通学していることがばれた。
彼は、2週間自宅待機となった。
『家来て』
『やだ』
『なんで?』
『テスト期間中だから』
『だる』
自宅待機中も夜は外に出てた。
『私、あんたと一緒に留年するなんて絶対嫌』
『だから別れて』
『笑 つまんねえ女だな。俺ももうどうでもいいわ』
半年になりかけた前に彼と別れた。
『別れて正解だよ。あんなやつ』
『うん。相談乗ってくれてありがとう』
彼のやんちゃが悪化したことも別れた原因の1つ
でも、彼と別れたかったもう1つの理由は、韓国アイドルが好きな彼の存在が大きかった。
付き合って3か月の時、ちょうど2回目の文化祭準備に追われていた。
私のクラスは演劇で、友達と一緒に看板作りと照明をした。
文化祭準備で仲良くなった彼。
それから、彼と話すことが楽しくなっていた。次第に彼と寝落ち電話するくらいまで…
『俺が、2番目になってあげるよ』
微笑む彼の顔に、私は彼の罠にハマっていった。