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勇者は発情中  作者: shiyushiyu
人攫いのもとへ
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第十八エロその1

詳しい人攫いの情報はこうだ。


サイネ市を囲む8つの都市の内の北側に位置するユーサー町の近くに、ホワイトマウンテンと呼ばれる雪山がある。


そこを根城にしているという噂があるようだ。


「ユーサーってウサギのカクレ里に向かう時に素通りした場所か?」


助態があへに聞くとあへが頷く。


「私たちの住処の最寄りはユーサーなのできっとそうだと思います。」


断定的でないのは、ウサギのカクレ里にあへは一緒に行っていないからだ。


あの時はラビットハウスのメンバーが案内してくれた。


「ユーサーか…」


情報を聞いてぼそりと口に出したのはティーパンだ。


何やら思うところがあるらしい。


全員がティーパンを見る。


「あ、いや。特段気になるとかじゃないんだけど、あそこはほとんどの部分が永久凍土の地域なんだ。リンネーンとはまた違った形で作物が育たない。住みやすい街とは言えないからそこを拠点にしているのが不思議でね。それにホワイトマウンテン…」


「ホワイトマウンテンってヤバいんすか?」


ぱいおが訊く。


「ヤバいというか、誰も登ったことがないと言われているわね。根城にしているなら山頂じゃなくて麓のどこかと考えるのが妥当ね。」


「ユーサーで食糧とかを補給してるんですかね?」


住みにくいとはいえ、人がいるなら食べ物くらいはあるはずだ。


ユーサーの近くの雪山をアジトにしているということは、ユーサーは補給路なのだろうとする助態の読みを、ティーパンが頷いて肯定した。


「ホワイトマウンテンを根城にしているということは、何かしらの理由があるはず。油断は出来ないね。」


ティーパンが全員に気を引き締めるように言って、必要物資を揃えることにした。

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