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第一エロその6
「あなた。こんな小娘のどこがいいの?」
部屋に入って開口一番、くびちが問う。
「胸も小さい、くびれもそれほどあるわけじゃない、品もない、目も髪の色も黒で地味じゃない?私の方が魅力的よ?」
「うぅぅ。そんなに言わなくてもいいじゃないですか…」
純純は元々自分に自信がなかったが、くびちのようなスタイル抜群の人を目の当たりにして、余計に自信を無くしたようだ。
「いやだからアタイは別に純純のことなんて何とも思ってないって。」
やけに男っぽい話し方をしながらもふともが否定する。
否定をしながらも純純の隣は決して譲らない。
その様子を見てくびちは、ふ。と上品に笑った。
「わ…笑うなー!」
ポカポカポカともふともがくびちを叩く。
「仲がいいですね。」
何を勘違いしたのか、純純がそんな2人を見て言う。
「仲よくない!」
「仲なんてよくないわよ!」
2人が同時に叫んだ。
同時に叫んだ2人は一瞬顔を見合わせた後、プイとそっぽ向いてしまった。
どうやら2人は犬猿の仲になりそうだが、喧嘩する程仲がいいというやつなのだろう。