第三エロその5
「くそっ!油断した!」
助態が舌打ちをする。
「仕方ないだろ!まさかモンスターが巡回なんてしていると思うか?」
もふともが助態の隣で反論する。
さっきまでは順調だった。
順調すぎる旅だった。
カローンの村の近くに来た時に異変は起きた。
確かにずっとモンスターが現れなかった。それを変だと思わなかった助態たちの落ち度ではある。
しかしそれにしても、まさかモンスターがカローンの村を守るために巡回いているとは誰も思わなかった。
結果、野菜軍団に見つかってしまい、パーティーはバラバラに逃げるはめとなってしまった。
助態はもふともと一緒に、女体人参から逃げていた。その名の通り女性の体に見えるような見た目をしていた。
「あれも強いの?」
見た目は弱そうだ。
「危険度はCだからねぇ。弱くはないよね。」
「てことは酸スライムと同じ強さか…」
「どちらかと言うとチェイスドッグと同じ強さだね。」
もふともが訂正した。
同じ危険度Cでも上下がある。
女体人参はチェイスドッグ同様に、B寄りのCということだ。
「戦うのは無謀ってことか…」
逃げながら助態が悔しそうに言う。
『へぇー。常に逃げることだけを考えている腰抜かと思っていたけど…腐っても勇者なんだねぇー。』
一瞬もふともは、助態に見とれる。
ぷるぷるぷると頭を振って自分を否定する。
『アタイが男を好きになるだと?絶対にありえん!』
ドスッ。
「ぐふっ。何すんだよ…」
悔し紛れにもふともが助態のお腹を殴ったのだ。
「別に。ちょっとイラついただけ。」
「イラついたってやっぱ逃げてるからか?」
助態の質問にはもふともは答えなかった。
しかし助態には反応する余裕はなかった。
女体人参が追って来なくなったのだ。
止まって後ろを振り返る。
「何だよ?」
後ろを走っていたもふともが、自分のことを見られたと思って照れながら言う。
『何でアタイは赤くなってるんだい!』
「女体人参が追って来なくなった。」
「何だって?」
助態の言葉にもふともは表情を変える。
「…考えられることは2つね。1つは縄張りであるカローンから離れたから。もう1つは…」
親指を口元に当てながらもふともが言う。
――代わりの者が襲われているか――




