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この作品には 〔ガールズラブ要素〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

夢レズ女は女装男に恋をした

作者: ぎバップ

まぁ、ノリで書き上げた処女作...です。

5分もあれば読めちゃうので、暇な方はペロッと読んでゲッ!と吐いていただければと思います。


「...-い、...き...」

「んんぅ...。ぇあぁぁ...」

「お...ろ...。おい、......ろってば」

 誰かが私の体をゆすっている。いやだ、私はまだ寝ていたいのだ。

 大体、今が何時かわかっているのか。6時だぞ、6時きっかり丁度...いや、多分もう2、3分は過ぎたと思う。うん、まぁ兎に角そのくらい。時計の短針が4を指したあたりで布団にもぐりこんだ私としては、いかんせんまだ眠り足りないのだ。

 しかし、唾棄すべき布団の外の住人は、私の正当な(はずの)休息を許しはしない。

「ほら、起きなってば。また遅刻ギリギリで汗だくになるのは嫌だって、こないだ自分で言ってたじゃないか」

 ゆさゆさ

 やめろ。起こすな。セクハラで訴えるぞ。

 ゆさゆさ

 やめろ。そんなにゆすっても、うつぶせでぺちゃってなった私の胸は揺れないぞ。

「いや元々揺れるほどはないだろ...?」

「 な ん だ と こ の 野 郎 」

 なんてことを言うのか。こいつにはデリカシーというものが悲しいまでに欠如している。ありえないぞ、そもそも野郎の分際でわたしの玉肌にふれておきながら貴様、図に乗るんじゃあない。許さねぇこいつ、お前はいま再び!私の「心」を裏切った!!

「起きてるんじゃないか...ほら、朝飯はできてるから、顔洗って早くウチに来い」

「あっ、おい待て...」

ぱたん

 ...なんだよ、なんだよ。起きてすぐそっぽ向いて出て行っちゃうなんて、ちょっと人情味に欠けるんじゃないか?私は今日、割と早めに折れてあげたというのに...アイツときたら普段通りもいいところだ。昨日のがもうちょっとかまってくれたぞ。

「まぁ、うん。寝っ転がってごねても仕方ないか、っんーー.........。よし!」

 そうだ、確かに汗だくスライディング登校は一昨日で懲りたのだから、ここは素直にアイツの言うことを聞いておくのもいいだろう。私は人の忠告をきちんと聞ける賢い子なのだ。

「それに、早めに学校に行って寝れば解決だしな」

「何が解決だこのナマケモノが」

 うわ。扉の向こうから突っ込まれた。

「え?てか何?いたの?」

「前に一回、いや3回。お前、起こしたのに二度寝してて、負ぶっていく羽目になったのを教訓にしてるんだ」

 扉を挟んでいるせいか、少々くぐもった調子で幼馴染は続ける。

「まぁ、なんだ。学校で寝るって下りはともかく、ちゃんと起きれたみたいだな。じゃあ僕はこれで」「おいちょっと待て、せっかく居るんならちょっとばかり付き合えよぅ」

「はぁ?やだよ、僕だって今日は朝練あるから早めに行きたいし」

「ほんの15分も待てないのかよ早漏か?朝一番が濃いってのは迷信だぞ、どろってしてるのは単純にムチン質が多いってだけだからな」

「何の話だ...ほら、もういいだろ?僕もう行くからな?」

「ダメだ。今ここから離れたら二度寝ムーブに入るぞ。いいのか?私が出席日数不足で最終学歴が中学になったら養うのはお前なんだぞ…?」

「何で!?僕いつの間にお前とそんなプラトニックな関係になってたのさ!?」

「なんと、あれだけ毎日私のベッドを揺らしておきながら責任を取る気が無かったとは。度し難いぞお前。そんなことは世間が許さないぞ」

「その世間は君のことだろ!?太宰は飲み込んだけど僕はこのセリフを飲み込んだりしないからな!」「驚いた、まさかベッド云々ではなくそちらに食いつくとは予想外。まさか私が寝てる間にマジでヤッてた...?」

「ッッッッッッッ馬鹿っ!おまっ僕がそんっそんなことする訳...!」

「え?マジ?これ図星の反応だろ...マジかよ」

「だっから!んなことしてないってば!信じろよお前の幼馴染を!!」

「えー?だって男はみんなケダモノだってこの間見た深夜アニメで言ってたし?」

「深夜アニメに僕の信用性は劣っているのか...!?」

「自己申告で信じろって方が無茶だと思いたまえよ少年、証人とか必要だと思わんかね?」

「いや僕がお前のこと起こしに来てやってるのは、あくまでもこちらの善意なんだからね!?お前今自分が幼馴染の善意を嬉々として踏みにじってるの理解してる???」

「踏みにじるなんてそんなそんな。いいんか幼馴染?私は裁判で訴えて勝てるんだぞ?」

「お前ホント最低だな!!おい開けろ!僕がお前に分からせムーブしてやる...!!」

「あーっっはっはっは!無駄無駄無駄ァ!鍵はきちんとかけてるし?こじ開けたら弁償はそっち持ちだかんねーーー!あっはっはっはっは」

ベキン、ゴギッ...ギギギ

「...あ?」

 ...今、金属が折れて擦れたみたいな音がしなかった...?

「っふーーーー.........。弁償っつったな?」

「こいつマジで鍵ぶっ壊してこじ開けやがった!!??待てよおい待てブラザー!流石に平日朝6時半におっぱじめるってのは世間が許さな...!」

「だから、その世間は君だろうが」

 やばいやばいやばい。え?これ、簡単に言うとこういう状況でしょ?

下着姿運動不足女VSバスケ部男

 まぁ、うん。やばい。勝ち目がないぞどうすれば???

「養うって話な、いいぞ。別に僕だって、何の下心もなしに毎日お前を起こしに来てるわけじゃないんだ」

 .........。え?待って?お前朴念仁無自覚ハーレム形成男じゃなかったの???

 だってお前、ピンク髪転校生とも一本向かいの通りの6人姉妹とも、お向かいの金髪縦ロールともフラグ立ってたじゃん…?

なんならピンク髪と六人姉妹の2人くらいからストーカーされるくらいには好かれてませんでしたか...?

 え?それなのに私なの?あのキレイどころ連中を差し置いて、こんな冴えないおやじムーブが染みついた、だるだる眼鏡女にロックオンしてたっていうのかお前は...?

「わかってなかったなんて言うなよな。ギャルゲエロゲじゃあるまいし、普通幼馴染だからって下宿先でも朝起こしに来るなんてありえないだろ」

 いや、それは私も同意見。エロゲーの幼馴染のバイタリティの高さには常々、見習うべきところがあると思っている私だ。

 まぁ、こうして全く気付いていなかったんですけどね!!すげぇぞ私!まさか地で朴念仁やらかしてたのは私だった!!っバーカ!!

 ともかくこのままではまずい。何がまずいって、...............。?何がまずいんだっけ...?

「二度寝、したかったんだよな。...いいよ、好きなだけ寝かしてやるから」

 あ。

「そのかわり、今日はもう起き上がれない覚悟を決めろ」

 うぁ、マジか。童貞のくせに、私を押し倒すだなんてなかなか大胆じゃないか...。やばい。顔赤くなってる、多分。

「......なんだよ、急に顔なんて隠しやがって。照れてんのか?」

 うるさいうるさい、大体なんだよその筋肉。華奢な見た目しやがって、とんだ詐欺じゃないか...。こりゃ、ちょっとやそっとじゃ振りほどけないな...。わたし帰宅部メガネだし、抵抗なんて、できるわけないよな...。

 じゃぁ...もう、仕方ない...よ、な...?

「ぅぁ......その、やさしく...して...?」

 違うぞ!これはその、なんだ、様式美のようなものでだな、処女の初体験とくればお決まりの文句であって、別に私がそんなおぼこい処女だからとかそういう理由じゃ...。

「ダメだ。僕を怒らせたってことは、逆に、僕に分からされるかもしれないって覚悟をしてきてる人だもんな」

 なぜそこでジョルノ・ジョバァーナ。私はそんなブチャラティみ溢れるムーブしてないだろ。汗も舐めてないし。...そういえばこいつ、さっき分からせムーブがどうたらこうたら言ってたな。もしかして私の部屋の♀ヶ木スマート・ブックでも読んだのだろうか。っていうか逆ってなんだよ、逆になってないだろ、それ。

「覚悟はいいか?僕は出来てる」

「いやそれはブチャラティィィィィィイイイイイイッ!!?」




「っふー...。まぁ、今日はこんなところかな」

 つい興が乗ってしまい、濡れ場ギリギリまで書き上げてしまった。

 すっかり冷めてしまったコーヒーをすすりながら、視線を斜め右上に投げる。

 時刻は午前6時半。奇しくも、私の夢小説の私が揺り起こされるのと同じ時間である。

「そろそろ、アイツ起こしに行くか。っくぁぁぁぁあ...ねむ...」

 寝ぐせでぐしゃぐしゃの髪をガシガシと掻きつつ、寝間着のジャージの上からダウンを羽織る。時分は1月の頭。まだ新学期には少し早いとはいえ、正月ボケした感覚は正さねばならない時期である。

 したがって、あの引きこもりをたたき起こす日々がまた帰ってくるのだ。

 つっかけで歩くこと10秒。三軒長屋の真ん中で立ち止まり、おもむろに合いかぎで侵入する私。事情を知らない人に通報されたことがあったりすると、小説のネタになったりするのかな、なんて不届きなことを考えながらドアに手をかけ──!?

「くっさ!!え!?何このニオイ!?」

 扉を開けた瞬間、内部からこう、生暖かい空気とともに生ごみのにおいを3倍濃縮したかのような異臭が漂ってくる。まさかとは思うがこの女──。

「ちょっオェっ!柳葉!?まさかアンタまた羅生門ムーブしてたの!?」

 解説しよう。

 羅生門ムーブとは、芥川龍之介大先生著の奇譚、「羅生門」に登場する、(仔細を省くが)羅生門内に住む人の如く、ひきこもり、生ごみをまとめもせず放置し、入浴もしない不潔極まる生活を営むことを指す、私オリジナルの造語である。

 とかくこの女、柳葉(やなぎば) (ゆう)は、長期休みに入ると同時にこの羅生門ムーブに突入する悪癖がある。ちなみに。

「...?ぁあーー、みゆちゃぁーん、おひさーー...」

「いや今はそんなこと言って...!ぁあはい分かりましたお久しぶり!今日も顔がいいなぁこの野郎!!」

 この女、めちゃくちゃ顔がいい。

 もう、その辺のモデルを鼻で笑えるほどに顔がいい。しかも、この女ときたら全くの無自覚なのである。恐ろしい。もうやばい。羅生門ムーブを幾度繰り返しても私が愛想をつかさないのは、ひとえに、この女が反則的なまでに顔の良い女だからなのである。

 今更隠すべくもない、私こと久石(ひさいし) 実夕(みゆ)は、同性愛者である。

 え?じゃあさっきの夢小説はなんで男を相手にしてた???

 ...まぁ、うん。その辺はあとでわかると思う。

 話を戻そう。

「みゆちゃーん、わたし、ぽてちたべたい。買ってきてぇ?お金は出すからぁ」

「ダメだって!まずはその汚部屋の片づけから!ホラ着替えて外出て!」

「いやぁー。わたしさむいのむりぃ...みゆちゃんも一緒にあったまろ?」

 ッっくぅ...!グラマラス美人に冬言われたいセリフトップ3には入るだろうセリフ...!

 いやだが耐えろ、踏みとどまれ私。今自分がここにいる理由を思い出せ。

「そう、私がここに来たのは...!」

 決意とともに、彼女を部屋から引きずり出そうと一歩踏み込んだ瞬間であった。

 ぼふっ...と、体の前面に柔らかいものが押し付けられたと同時、悪臭も、視界も、何もかもが私の感覚から消し飛んだ。

「いーから、外寒いでしょ?いっしょにあったまろ?」

っう、うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!?

 な、なんだこの顔面に押し付けられているやわこいふたつのモノは!?

「ん?みゆちゃん?どしたの、顔真っ赤だよ?」

 どうしたの?じゃないだろ!お前!お前!!!

 おっぱいだぞ!!!!それも私のように貧相極まりないサイズのソレではない、マジのグラマラスおっぱいバカンスおっぱい!!!!

 やっべ、やっっっっべ...これがモノホンの爆乳なのか......。信じられない。あったかい、やわっこい、けど、弾力とそれに勝るふわふわ感...言うなれば肉感を伴ったマシュマロ...!

 読者諸君驚くなかれ。実にこの間、0.1秒。ゴルゴ13をして人間の反応速度限界と言わしめた0.1秒の壁に、今、私は幼馴染の爆乳でもって迫らんとしていた。

 そして、その限界まで加速した反射と思考の融合の果て、かつてガンダムマイスターとしてハルートを駆った、あのcv吉野裕行な超兵にさえ届きうる演算能力を発揮した私は───。

「うん!いっしょにねっころがってあったまる!!」

「よしよーし、みゆちゃんはいいこだねぇー♪」

 ものの1秒足らずの攻防の末、さしたる抵抗もできぬままに完落ちしたのだった。

 いや、だって無理だろ理性的に考えろ。こち亀の麗子に比類するパーフェクトグラマラス美女におっぱい押し付けられて誘われたとして、抵抗なぞ出来るだろうか。

 断言しよう、できるわけがない。

 まして私は自分で言うのも憚られるが、女性への感性が思春期真っ盛りの中学生男子のソレとほぼ同義と言って差し支えない精神童貞女である。ぶっちゃけ抵抗できる要素が微塵もない。

 っていうかエロ過ぎなんだよ柳葉ァ!!お前その背中丸出しのセーター、名前分かって着てんのか!?

 童貞を殺すセーターってんだよ!それ!!

 まぁ私は処女なんですけどね!カッ!!

 等と、私がぐだぐだと言い訳をたれつつ、あわやおっぱいお化けにお持ち帰りされそうになっていたその時であった。

「──あ、実夕、憂。ちょうどよかった。こっちも朝ごはんができたところなんだ。ほら、入って入って。」

 三軒長屋の左端。つまり、最後の幼馴染である丸山(まるやま) 阿弓(あゆみ)が、部屋から出てきたのだった。

 まさに危機一髪。一発ではない。それじゃ黒ひげになってしまう。つるぺたぼでーがそっくり?やかましいわ。

「んぅ、あ、阿弓くん。わかった。いこ?みゆちゃん」

「ぁあ、うん。行こうか柳葉。......あっっぶね...サンキュー阿弓...」

「ははは、何があったのかは聞かないが、憂の部屋なら後で僕がやっとくから」

「いや、私も手伝うよ...。しかしお前、柳葉のカッコ見ても全然動じねーのな。一応お前男だろ。しかもヘテロ」

「一応ってなんだ。僕はれっきとした男だけど、今はそうじゃないんだから反応だってするはずないだろ。お前じゃないんだからさ」

「うわ、お前それともすればどこにひそんでいるかもわからない同性愛者への差別的言動にカウントされかねないから街中では絶対言うんじゃないぞ」

「今クソ長いセリフを一切の小休止なしに打ち上げたな。間に句読点が入ってない」

「どうでもいいところで第四の壁を超えるな」

 無駄口をたたきつつ、阿弓の部屋にお邪魔する私たち女二人組、と男一人。

 だがしかし、この光景をはたから見れば、おそらくその人の目にはこの光景が違って映るはずなのだ。

 おそらくは、女子「三人」がにこやかに笑いあいながら家に入っていく、といった感じに。

 ここに一つ、追記しておかねばなるまい。

 丸山阿弓は、男である。

 しかし、こいつにはひとつの困った性癖が存在するのだ。

 つまり、この男、丸山阿弓には──

「ところで実夕、今日の化粧のノリはどうだ?結構な自信作なんだが」

「いやホントお前カール上手いな。今度それ私にもそれ教えてくれよ...」

「いいけどお前コスメつみっぱじゃないか。こないだ教えたやつも厚塗りも結局やってないし」

「大まかなノウハウを知りてぇんだよぅ、この通りだ。教えてつかぁさい」

「仕方ないな、じゃあ片付けが終わったらおしえてやるから。その前に飯だ飯」

「あーい」

 ...見苦しい場面が挟まったが、つまりそういうことだ。

 この男、丸山阿弓には女装癖がある。

 それも、こいつ曰くだが普通性愛者でありながら、である。

 察しの良い方ならピンときたかもしれない。

 私が。同性愛者の女たる私が、なぜに男である幼馴染相手の夢小説など早朝からぶちあげているのか。

 その理由が、この女装癖である。

 何せ困ったことに、この男の女装は私の性癖である貧乳運動部中学生♀ヶ木と恐ろしいまでの精度で合致しているのだ。

 ...、え?でも筋肉がどうたらってさっきは書いてた?

 うるせぇ。

 誰だっておねショタから入った性癖ゆがみ分からせおじさんたちなら、深みにはまるうちにおねロリ一転攻勢に夢を見ることがあるだろうが!!

 それと同じでなぁ!

 最初はその♀ヶ木女装で夢書いてたさ!でもアイツが男だって意識するきっかけがあって、しばらく書けなくなったの!

 でも、いつも通り早起きはしちゃうし、時間はあまるし、なんか落ち着かないから指癖で打ち始めたらね?いつのまにかね!?

 男阿弓×ゆるだる私しかアウトプットできなくなっててさ!

 いつのまにか私、男のアイツで興奮できる体になってたの!!

 じゃあそれレズじゃねぇじゃん、バイにタイトル書き直せ?

 バッカじゃねーの!?阿弓以外の男で濡れるほど、あてくし安い女じゃありませんことよオーッホッホッホッホッホッホ!!!

 まぁ、うん。

 ぶっちゃけ未だにイケメン俳優とか、体つきがエロいとか言われてる男性の写真とか見ても毛ほども反応しないし、何ならBLも愛ではするけど抜けるわけじゃない。普通系は、まぁものによるけれど。わからせ系だって、片手の指で数えられる程度しかないはずだ。だからR18本で持ってるのは、殆ど全部おねロリ系かハードコアガチ百合系なのさ。

 この辺は夢でも書いたな。

 ともかく、私は性的に阿弓が好きだ。

 前途はともかく、好きなもんは好きなのだ。この辺、モノローグだから嘘も飾りもする気はない。どうせ私以外は見ることもできんはずなのだし。

 なら告白してみればいい?冗談を言わないでほしい。

 どうせアイツも憂が好きなのだ。そうに決まっている。

 勝てる気しないよ。あんなパーフェクトルックスお化け。身近にいたら100人中100人が私より憂を選ぶはずだ。かたや芋ジャード貧乳メガネ。かたやこち亀麗子顔負けのどすけべぼでぃなゆるふわニート。流石の私でも、この戦力差に気づかないほど馬鹿じゃない。

 だから、私は今日も明日も明後日も、懲りずに毎日夢を書く。

 この三人で笑いあえる日常を、私は壊したくない。

 阿弓への恋心を遂げるより、私はいつまでもこのぬるま湯に浸かっていたいのだ。

 どうせいつか終わる日々。

 それくらい願ったところで、罰はあたらないだろう。

 さて、明日の夢はどうしようか。


多分、私は同性愛者に対しての理解が足りていないんだろうなぁ。

そんなことを2時間ばかし茫洋と考えつつ書き上げた一作でした。

元々これは、すこし長めにシリーズをと思いながらキャラ設定を書いていたやつを、めんどくさくなって短編としてぶち上げたものとなっています。

あと冒頭にあった、実夕ちゃん作の夢小説ですけど。

いまいち私自身が夢小説というジャンルに明るくないのに手を出したが故の中途半端なエロ本の導入となっています。しかし、あえて言わせてもらえばアレは私の書いたものじゃない。

アレは徹頭徹尾、実夕ちゃんが書き上げた怪文です。

だって私、アレ書いてる時の記憶ないもの。

はい。まぁ、あとがきという名の言い訳コーナーでした。

続かないとは思いますが、気が向いたら彼らは今後書く短編とかに登場すると思います。

最後になりましたが、ここまで読んでいただき誠にありがとうございました。

今後ともご愛顧のほどを、どうぞよろしくお願いいたします。


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