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昔から、ばかみたいに優しかった

わたしの部屋の床に寝転がってスマホをいじっているハルを見ながら、詐欺だ、とわたしは思う。


こんなに臆面もなく気軽に、好きにならない? なんて訊いてくるような人じゃなかったはず。


もう少し思慮深い人だった、はず。


話し方は穏やかで、憂いを帯びた目はどこか伏し目がちで、長い指がきれいだった。


それが、なんでこんなに変わってしまったのか……。


今のハルの、なにも考えてなさそうな無邪気さが、まるでペットみたいで可愛いなと思うこともなくはないけど、前のハルのことを思い出すと胸が苦しくなる。


彼を殺したのはわたし。


そうして、生まれ変わった彼の人生を縛っているのもわたし。


ばかだなぁ、と思う。


せっかく、なんでもあるこの時代を自由に生きられるのに、わたしなんかに構ってるなんて。


今のハルなら、なんだってできるはずなのに。


だから、100年近く前の約束なんて、忘れてしまってもいいのに。


本当にばか。


ああ、でも、ばかなのは今に始まったことじゃないか。


わたしにつきあって、心中してしまうくらいなんだから。


--ハルは昔から、ばかみたいに優しかった。

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