真実を求めて
お爺さんが部屋から出た後、起きててもお腹が減るだけだからと、私達はすぐに睡眠をとった。
その夜私達が眠った後、…誰かが部屋から出て行く気配がした…。
。
。。
。。。
そしてラタールで過ごす2日目の朝になった。
「あかり、おはよよう。あかりが一番最後だね。」
「おはよう。もうみんな起きてたんだ…。」
すると私のお腹はグギューと言う感じに音が鳴った。
昨日あれだけ走って夜ご飯も朝ご飯も無いとなれば流石に体力に限界がきそうだった。
「この辺一帯碌な食いもんなんて無いじゃろしなぁ…。早く此処を出無いとわしらまで餓死してしまうわ。水すら足りんときとる…。」
「この村を出る前に1つだけ確認しておきたい事があるんだがーーーー」
ジェラルドが話始めるとお爺さんが部屋に入ってきた。
「失礼しますよ…。何も口にせんよりかはマシじゃろうと思うてな…これを…」
お爺さんの手には植物の種のような物があった。
「元々は砂漠の方で採れる枯れ枯れ草と言うもんらしい。此処ら一帯も砂漠地帯みたいなもんじゃが…。まぁ、あまり美味くは無いがのお。」
私達は有難くその種を頂く事にした…。
決して美味しくも無いし噛みごたえも悪いし…。とても不味いものだった。
「それで、お前さんらはこれからどうする気だね?」
「ーーーー此処に来て魔法を使ってしまったのは結界を張った彼だけでは無いですよね?」
ジェラルドが質問をした。
「ああ、そうじゃ。」
「彼らも石になったのですか?」
「そうじゃよ。」
「ところで、それらの石像はどこにあるんですか?」
「此処から少し西に行った場所じゃよ…みたかったら案内しようかの?」
「お願いします。」
「……………。」
そして私達はお爺さんの家から数分歩いたところにある、石像の場所までやってきた。
「此処じゃよ、何故か少し離れた場所で魔法を使っても此処まで運ばれる様にして石像になるんじゃ…。」
そこには数百体はあろう石像が沢山…無造作に並んでいた。
砂埃を酷く被っている像とまあまあ小綺麗な像、いろいろとあるがその中で一体だけ、凄く綺麗な石像があった。おそらくこれが結界を張った彼の像なのだろう…。
私はそっと胸に耳を当ててみた…ドクン…ドクンと確かに鼓動を感じた。
それは勿論他の全ての石像からも鼓動を感じ取れた。
「どうして…こんなに沢山になるまで…。」
思わず本音が溢れてしまった。
「彼が石像になった時初めはこの村に呪いがかけられているとも直ぐに気が付けんかったからな…数年経ってからその事実を知ったのじゃ。今では呪いの効果がどの辺りまで作動するかもわかっておる。だからわしらは呪いの効果が発動する付近で旅人を迎える為にその場所に待機しているんじゃ。知らぬ者が間違って使ってしまわぬ様にな…」
旅人を守る為にこの村の人達は…
私がここへ来た時のあの感じも私達を守る為に…?
「そしてわしが呪いを解く為に手伝ってもらった魔法使いや魔術師の石像もある…みんな失敗してしまったがの…。お前さんらは無理だと思うたらいつでも諦めてくれてええんじゃよ…。」
「そうじゃ、この石像をこの村の外に出す事が出来れば…外で治せるかもしれん!」
ゴルディーがそう言って石像を動かそうとして、少し持ち上げた時お爺さんが止めに入った。
「駄目じゃ!石像を外に出そうとしても石にされるぞ!!」
しかしそれは遅かった。
呪いがゴルディーを襲ったのだった。
「ゴルディーーーーー!!!!!」
リリーの泣き叫ぶ声だけが静かに響き渡った。
ゴルディーの姿は硬い石像へと変わっていた…。
「あぁ…なん…て…こと…じゃ…また、犠牲者が……。」
2人の動揺が手に取る様にわかった。
「みんな、落ち着いて、何か策はあるはずなんだ。」
ジェラルドがその場を鎮めようとしていた。
「解決策はあるぞ…。」
それまでずっと黙っていた瞭然が声を発した。、
「本当…なの瞭然?ゴ…ゴルディーは助かるの…?」
「多分な…その前に、呪いについて少し調べたい。」
「それなら此処から西へ向かうと今は滅びてしまったが昔ある街があったんじゃ…確か名前はメデューランじゃったかの…?昔は学者が多い街で魔法や呪いに詳しい人も沢山おった街じゃ…その街へ行けば何かわかるかもしれん…まぁ何か残っておればじゃがの…」
「い…急ごう。早くメデューランに向かおう。」
「くれぐれも気を付けて行ってくるんじゃぞ。政府に追われているならなおさらな。」
私達は呪いの解決策を見つかるべく、今は滅びてしまったメデューランへ向かう事にした。




