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魔法と龍
「いらっしゃい。」
中には少し腰の曲がった長い白ひげをはやしたお爺さんがいた。
「おやおや、若いおなごが2人とはこりゃあ珍しいのぉ。」
お爺さんは髭をさすりながら私達をジロジロと眺めた。
「ここにはあまり人は入ってこないんですか?」
「そうじゃの、ほぼ客なんて入ってこんもんだが、昨日も珍しく客が来たのぉ…」
「昨日の祭の前なんだけどさ、この子と同じ年齢くらいの男の子ここに来なかった?」
リリーが本題を話してくれた。
「あぁ…若い男か、確かもう1人誰かと一緒に2人で来たかのぉ…」
「何処へ行ったかわかりますか?」
「そりゃわかる訳ないわい」
「ですよね…」
せっかくのインセンス…残り香もここで光は無くなってるみたいだし、もう手掛かりは無い。
「その子、ここで何してたの?」
私が絶望しかかっているとそれを見たリリーは口を開いた。
「男の子は何もせずそこでじっと立っていただけじゃの」
「一緒にいた奴は何してたの?」
「なんじゃったかのぉ……おぉ、そうじゃそうじゃ、光の腕輪を買っていったのぉ」
光の腕輪…?私には何をする為の道具なのか検討もつかない。
「そっか、ありがとう爺さん。また何かあったらくるよ。」
「ありがとうございます。」
「わしゃいつでも暇じゃからいつでも待っとるよ。」
軽くお礼をすませると私達は店を後から出た。




