魔法と龍
家から数十分歩くと綺麗で大きめの噴水が姿を現した。
周りには色とりどりの植物もあり、とても綺麗な公園だった。
「ここが昨日あたしがテンを見つけた場所だよ。」
ここに昨日テンテンが…
「そこのベンチに座って魔法書を必死に勉強してたんだ。で、結構古めの魔法書で珍しかったから声をかけたってわけ。」
「でもそれだけを頼りにここからじゃどうしようも…」
リリーの話によればこの後アレリーって魔女と何処かへ行ったみたいだけど…
どこへ行ったんだろう…
そんな事を思っているとキラキラと輝く物が椅子の上に現れた。
「へぇ…あんた魔法使えるんだ。」
リリーが少し怪しげな表情で私に言った。
「ま、まって…これ魔法なの?」
「何とぼけた事言ってんのさ、この光は残り香の魔法インセンスじゃん。」
「はは…そ、そうなんだ。私魔法の事よく知らなくて」
きっと私の心に龍の石が反応して勝手に魔法を使ったんだろう…。
まだ少し怪しそうに私を見つめたままのリリーは話を続けた。
「まぁいいや、この残り香の光の量が少ないから早く追いかけないと残り香が消えちゃうよ。」
私達の意思が読み取れるのかその光はゆっくりと動き出した。
その後を私とリリーはゆっくり付いて行く。
それより龍術を使うタイミングをもう少しコントロール出来ないと、後々大変な事になりそうだ。
次に瞭然に会った時もう少しこの石のコントロールの仕方を聞いておこう…。
そんな事を考えながら歩いていると少し古そうな家へたどり着いた。
家の前には『魔法ショップ-アレギラ-』と書かれている。
「アレギラ?」
「ここはアンティークな魔法道具を置いている場所だね」
魔法ショップか…テンテンが持ってた古い魔法書もここで買った物なのだろうか…?
リリーが扉をゆっくりと開けるとカランコロンと何処か懐かしい音がした。




