魔法と龍
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「あかりー!あかりー!」
「テンテンなにー?」
「こんなところに何か書いてるー。みてみてー」
「ほんとだぁー何て書いてあるの?」
「んー……龍の石を消す者…龍の素質あり。龍の石を消す者…龍を放つべし。」
「どういう意味?」
「わかんねー。」
「でもここ綺麗だね。隠れ家みたい。」
「よし、じゃあ今日からここは俺たちの隠れがだ。」
「やったあああ!」
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「ん…んああぁ~。」
窓から差し込む朝日に目が覚め、大きなあくびをした。
あのあと私はいつの間にか寝ていたみたい。疲れていたのだろうか。それにしても随分と昔の夢を見た気がする。
「おはよー。朝ごはんできてから一緒に食べよ。」
リリーが早起きしたのか、料理を作ってくれていた。
「何から何まで、本当にありがとうね」
「気にしないで、好きでやってることだし。」
私は朝食を頂くことにした。
「それでさ、あんたの彼氏探しに行くんでしょ?」
「うん…できればすぐにでも会いたいし」
「あたしも手伝うよ。今日はどうせ暇だし。」
「そんな、悪いよ。それでなくてもいろいろお世話になってるのに。」
「いいの、あたしが手伝うって言ってるんだから。」
リリーにいくら言ったところで彼女の意思は変わらないだろう。素直に手伝ってもらおうかな。
「昨日はどこでテンテンにあったの?」
「テンテン?そんなふうに呼んでるの?面白いね。」
テンテンと言う呼び方が気に入ったのかリリーはケラケラと笑っていた。
「ごめんごめん、テンテンね。
昨日テンテンは噴水広場にいたんだ。あたしが初め見たときは一人でいたんだけど、何かやってたのよ。魔法の練習っぽいことを。」
「魔法の練習?」
「そうそう、それで気になったから話しかけたわけ。なにしてんのって。そんで話してたんだけど、恋人を助ける為に魔法が必要だって…。そんなこと話してたらアレリーが来てどっか行ったんだけどさ。」
「私を助ける…?どおしてそんな事…」
「まぁもしかしたらただアレリーに魔法を教えてもらってるだけかもしれないし、あんまり思い込んでも仕方ないよね。 」
「それだといいんだけど…」
「とりあえずもう居ないとは思うけど、あてもないし噴水広場に行ってみようか。」
私達は食事を済ませると噴水広場へ向かう事にした。
その時ふと、思い出したけど、ゴタゴタして忘れてた瞭然の事。昨日の夜は大丈夫だったのかな?まぁ、魔法が使えるから大丈夫だよね。




