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あやまれ

【夫のターン】


 午後9時。


「もー、まだ怒ってんの?ごめんなさい。本当にごめんなさい」


「……」


 妻もさすがに悪いと思ったのか何度も謝ってくる。しかし、無視。絶対に許してやらん。


「ねー、機嫌直してよー」


「……」


 か、可愛い……くないっ! こんな時ばっかり上目がちに見つめてきやがって。まったく、とんでもない女だ。


「……フーッ。じゃあ、おやすみ」


 !?


「お、お前……もう俺に謝んないのか」


 あんだけのことしたのに。あんだけのことをしたのに。


「謝ったじゃん」


「許してないよ! 許したって言ってないだろう?」


「あきらめた」


「……えっ」


「謝ること、あきらめました」


 キッパリ


 ――じゃねーんだよ!


「いやいやいや、あきらめんなよ。阿呆なのかお前は」


「じゃあ、許してくれるの?」


「いや、許すわけねーだろ!」


「なら……残念だけど、もう謝れません。あきらめました」


 ……そうだったな、貴様は阿呆だったな。


「もういい!」


「明日になったら、忘れていることを望みます。じゃあ、おやすみー」


 忘れるものか。未来永劫忘れてたまるか。


              ・・・


 チュンチュン


 ……朝か。


「ん゛ーっ!」


 久々にソファで寝たわ……腰痛っ……


 ……!!!









 なんで、俺がソファ!?


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