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  作者: 豆太郎
3/3

後編


家に入ると、リビングでお母さんに座って、と言われる。




「菖蒲、昨日鴇羽ちゃん家、行った?」


「…うん。」


「その時、お母さんみた?」


「ううん。」



「…そう。」




お母さんはそのまま少し黙ってしまった。なんだろう、この、胸がざわざわする感じ。


「…鴇羽ちゃんのお母さんね、事故にあっちゃったらしいの。」


「え?」


「だからね、鴇羽ちゃんに、あんまり聞かないで上げてね…。」



そう言ってあ母さんは立ち上がり、キッチンのほうへ行ってしまう。





なに、なに。わかんないよ。

急に、そんなこと言われても、どういうことか、わからないよ…。


そんな、鴇羽のお母さんが…?



わからない…よ。






次の日、鴇羽は学校に来なかった。


学校終わりに、鴇羽の家に向かう。



「…ときは。」


ドアを二回たたく。



返事も、ドアが開く気配もない。


私は恐る恐るドアを開ける。



すると、開いた。




「鴇羽…はいる、よ?」


鴇羽の部屋へ向かう。




部屋の隅で、鴇羽が座っている。



「鴇羽…大丈夫・・?」



返事は、なかった。




そばに駆け寄って、鴇羽を抱きしめる。


「…ごめんね、鴇羽。全然気づいてあげられなくて。」


「菖蒲、ちゃん?」


「いつでも私の家にくればいいからね!だから…前みたいに笑ってよ、鴇羽。」






その時鴇羽はどんな顔をしていたんだろう。


私はしらない。





高校に入った今、一緒の高校ではないけれど、まだ仲はいいし、晩御飯を一緒に食べたりしている。


お泊りだってしている。



鴇羽も笑顔でいることが多くなった。




だけど、たまに鴇羽が考えることがわからないことがあるよ。











誤字脱字報告してくれるとうれしいです。


小学生女子が抱き合っている…なんていい香りしそうなんだ…。

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