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  作者: 豆太郎
1/3

前編

誤字脱字報告してくれるとうれしいです。


家の近くにあるアパート。


そこに私の友達が住んでいる。



今日も私はそのアパートへ向かう。




「ときはっ!」


ドアを二回たたき声をあげる。



ドアを開けるのは鴇羽のお母さん。



「いらっしゃい、奥にいるからどうぞはいって。」



笑顔がやさしい鴇羽のお母さん。

少し羨ましかった。



「おじゃまします!」



靴を脱いで鴇羽の部屋へ向かう。




「ときは!大丈夫?」


「うん。来てくれてありがとう、菖蒲ちゃん。」




おでこにタオルをのせて、布団で寝ている鴇羽は、少ししんどそう。

風邪をひいて学校を休んだ鴇羽を訪ねるのも、もう何回目かな。



「これ、今日の給食のプリン!こっそり持って帰ってきちゃった。」


「! ありがとう…!」



プリンを見て笑顔になる鴇羽を見て少し安心する。



「無理しないでね。また明日くる!」


「ばいばい、菖蒲ちゃん。」



鴇羽の部屋をでて、玄関のほうへ向かう。


「ときはのお母さん!おじゃましました!」



「…ええ。ありがとう、またきてね」


そう言って笑う。



私は笑顔でドアを開けて家に帰る。





幼稚園で仲良くなった鴇羽とは、小学校に行っても仲良くしている。

もう4年生になった今でも、仲がいいのはいいこと。


でも、鴇羽の体の弱さはよくはならなかった。



幼稚園の時から、たまに休んでいたりはしたけれど、小学校に入って、学年が上がるごとに休む回数が増えていった気がする。



鴇羽の体を心配しながら、私は家に着いた。




「ただいまー」


「おかえり。鴇羽ちゃん、どうだった?」


「んー、プリンには喜んでた。」




そう言って私は自分の部屋に行く。


この時は、鴇羽のことも、鴇羽のお母さんのことも、何にもわかってなかった。






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