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妹こんとろ〜る  作者: 立木 剣
3/11

呟きと溜め息

遅筆ですいません。

どうしても執筆にムラが出てしまいます。

コンスタントに書けるようになりたいです…

「お兄、ちゃんと食べてくれてるかな?」

未希は教室の窓から澄みきった青空を見ていた。

「そこ!食事中に余所見しない!」

未希の友人の香苗が教育的指導をした。

「あっ、ごめ〜ん」

「こう見えて風紀委員なんだからね♪」

「うん、知ってる…最近、茶髪を先生から指摘された事も知ってる…」

「うっ…何故それを…」

「皆知ってるよ♪風紀委員なら黒く染めたら…」

「そんなデビルアイで見ないでよ…これはhideファンの私のアイデンテテティーなの!」

「それを言うならアイデンティティーでしょ?」

「二人ともどっちでもいいから…早く食べないと昼休み終わっちゃうよ!」親友の知佳が声をかけた。

「ふたなり…どっちでも?」

未希が下ネタで現状回避を試みる。

「黙って食べる」

知佳の一言で現状に引き戻された。

「「は〜い」」」

アルマイト製の器を持って、生命維持の意味合いの強い給食を三人共、黙々と食べていった。

未希は給食を口の中に流し込みながら、「パパのスープといい勝負ね」などと考えていたのだった。







「強の弁当は相変わらず凄いな…」

昼休み友人と一緒に昼食を食べると、毎回言われる一言に強は素っ気ない返事をする。

「そうか?」

「そうかじゃね〜よ!毎回運動会か遠足みたいな弁当持ってきて…それを平気で平らげる、お前の胃袋が信じられん!」

「ちょっと多目なだけだぞ…」

「それの何処がちょっとなんだ?四百字以内に答えよ!」

「なにそのでき損ないの問題は?」

「でき損ないは、お前じゃボケ…何も感じないのか?お前は…」

「だから、何が?」

「その異常なまでの手の込んだボリューム弁当を前にして何も感じんのか…お前の妹凄すぎだろ…いろんな意味で…」

「いろんな意味で?…例えばどんな?」

「お前に言い寄らない女子がいないのも頷ける訳だ!」

「おい!」

「なんだ?」

「答えになって無いだろ!」

「お前なぁ…妹の異常な愛を感じないのか?」

「うちの兄弟愛は普通に良好なだけだ」

「だから、これの何処が普通って…あ〜、もういい…俺が馬鹿だった」

「分かってんじゃねぇか」

「おまっ…」

「昼休み終わっちゃうよ!」

望美が苛立った声をあげる。

「お〜、怖」

「和人私の何処が怖いのか言ってみな!」

「強の妹ネタに過剰反応するところ♪」

「アンタねぇ…ケンカ売ってる?」

「赤札特売中…」

「ほぉ〜紅い鮮血が見たいと…」

「まぁまぁ、二人とも!!ケンカは良くないぞ!いくら仲が良くても!夫婦喧嘩は誰も食わんぞ」

「誰が夫婦喧嘩だボケ…」

「そうよ!私も願い下げだわ!」

「お似合いだと思うけどなぁ…」

「だいたい、このケンカの原因は…」

「原因は?」

「強だ!」「強よ!」

「俺?」

「そうそう」


強逹のいる教室の隅で女子生徒逹が話し込んでいた。

「強君と…和人君どっちがいい?」

「私は山本君かな?」

「私も」

「男は顔じゃないわ!その点、和人は運動神経抜群で…やっぱり男は体力でしょ!」

「でも、和人君は望美が好きみたいだし…」

「強君にアプローチしようものなら…望美が黙って無いだろうし…」

「なんか?空しいわね…」

女子生徒逹は大きく溜め息をついた。

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