仏の顔も三度まで(前編)
お久しぶりです。
結局俺の計画も破綻して泥遊びになっちまった現在。
俺はココロと一緒に泥団子を作っていた。
シンは、あの、あれだ。
山を作ってそこにトンネルを何本通せるかって遊びを1人でしてる。
しかし泥遊びもなかなか奥が深い。
泥団子1つ作るのも結構時間がかかる。
泥を纏めて団子状にし、そこからココロ曰くサラ粉とか言う粉で周りを補強せせにゃならん。
それがやっと済んだかと思えば、すぐヒビ入ってココロに怒られる。
あー、なかなかにめんどくさいが、何か熱中してしまう。
こんなんなら、姉さんも連れてきてあげれば良かった。
泥だらけになって母さんには怒られるだろうが、部屋にばっかり閉じこもって本読んでるよりずっとマシだ。
そんなことを考えていると・・・
「雪ちゃんも連れて来てあげれば良かったね」
ココロが俺の心を読んだみたいなタイミングでそんなことを言った。
「そ、そうだね・・・」
動揺を隠してなんとかそう答えたその時だった。
「うわ、お前ら何するんだよ!!」
シンのそんな声が聞こえてきたのは。
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