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戻ってきた
初めまして。
この小説を読もうと思ってくださり、ありがとうございます。
拙い文章ですが、少しでも楽しんでもらえたら、幸いです。
バッシャァァン!!
派手な音と一緒に大量の水滴がスローモーションのようにゆっくりと舞う。
木々の隙間から漏れた光に反射して輝く雫はとてもきれいで、懐かしかった。
そんなことを思った瞬間、頭が割れそうなくらいの衝撃と一緒に、これまた懐かしい記憶が大量に流れ込んで来る。
同時に身体全体が河の中に沈む。口の中の空気は水面に落ちた衝撃で全部外に出てしまった。
ショックでフリーズした思考とは逆に、身体は反射的に空気を求めて吸おうとしたけど、当然吸い込まれてくるのは水だけだ。
酸欠で意識が保てない。
でも、視界が暗転するまでのこの間に俺は確かにこの場所へ戻ってきた。
ありがとうございました<(_ _*)>