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僕等だけの黒異世界  作者: 柊声
4/4

BW.4―崩壊の前兆―

今回は残酷な描写有りです。

苦手な方は勇気を振り絞るか、戻るを押して下さい。

それでは、はじまります。

どうぞ\(^o^)/ハジマリハジマリ~~~

僕等が、寝泊まりしていた長屋が壊れてから直ぐに、皆と合流して廃病院近くの廃墟(一軒家)に移動した。

幸いな事に、黒瀬さんは一命を取り留めた。

しかし、被害は大きく陸桜りくおう あんずさんは爆発に巻き込まれて亡くなり、花月かげつ とらさんは、茄雲なぐもを庇い、意識不明で徐々に衰弱していっている。

あんずさんは、あかねさんに聞くところ見た目は15歳で、実年齢も19歳と言う若さで亡くなったと言う。

あんずさんの遺体は、肉片しかなく、骨もなにもかも爆弾と一緒に消し飛んでいて、埋葬もなにとなかった。

夜が明け、僕等はあんずさんが亡くなった場所へ全員で赴き、葬儀を執り行った。

あかねさんは唇を噛み、涙を溢れさせないようにしていたが、滝のように溢れていて、皆声を殺して泣いた。

僕も、目が腫れあがるほど眠りつくまで、泣き続けた。

翌日の昼下がり、花月かげつさんの容態は回復していった。

それを確認した僕等は、あかねさん率いる篠慧のえさん・茄雲なぐも月夜つきよさん・咲田さきた日向ひゅうがさんの7人で武器調達の為に町へ、他の6人は黒瀬くろせさんと花月かげつさんの看病で一軒家に残った。

歩く事20分弱、あかねさんは半壊したビルの前で止まった。

そして、月夜つきよさんは唐突に『おい、お前等の中で運動神経が普通ですばしっこいのは誰だ?』と聞いてきた。

僕等は「は?」と一瞬戸惑い、少し考えてから口を開いた。

『・・・な・・・茄雲なぐも・・・です。』

すると、月夜つきよさんは『よし、それじゃあ茄雲なぐも来い。』そう言うと、茄雲なぐもの腕を強引に引っ張ってどこかに行ってしまった。

それから、少しして日向ひゅうがさんは、あかねさんや篠慧のえさんが、投げた拳銃を持ち直し、構えながら森の方へ走って行った。

外からは、銃声や爆発音で音が満ちている。

僕だけじゃないだろう、多分皆生き残って帰れるとは思っていない。

そして、一軒家に残った6人の事が何より心配だろう。

そんな事を考えながら、地獄のように血に染まった空と、最悪な風景を眺めならボーッとしていた。

すると、篠慧のえさんが『おいっ!!かなで!!!茜さんと松雪まつき先に行ったぞ!!』と僕の腕を引いて、階段を駆け上がった。

僕が、丁度5階目の1段を上り切ろうとした時・・・

『うわぁぁぁぁぁぁぁぁあああっ!!!』

劈く悲鳴が聞こえた。

直ぐに扉を開けると、其処には血まみれで倒れている茜さんの姿と、隣で小刻みに震えて頭を抱えてる松雪まつきの姿があった。

僕の心臓は、両親がもうこの世にはいないんだと、本当に理解した時と同じように、張り裂けそうな激痛に襲われて、僕の奇怪な色の瞳はまた、強く鈍く光を宿し大粒の塩っぱい水の雫を零した。

『なん・・・で、いつも僕が大切に思う人達は・・・僕の前からいなくなるんだっ!!まるで、僕は・・・死神じゃないか・・・。』

そう僕が、声を荒らげると、意識が無い筈のあかねさんは喉をヒューヒューと鳴らし、血が混ざった咳混ざりの掠れた声で何かを言った。

『ゴフッ!!───こ・・・───な──────ろ・・・───────ッ・・・。』

僕は慌ててあかねさんに駆け寄った。

あかねさんは、一生懸命何かを伝えようとしているものの、掠れていて何を言っているのかわからない・・・しかし、一言だけ聞こえた言葉があった。

"奏は、死神なんかじゃあない。"

それでも・・・。

『・・・らないよ・・・。わからないよ・・・。何を言ってるの・・・?』

そう僕は、涙ぐんだ声であかねさんに訴えた。

そして次の瞬間、廃ビルに銃声が響き、隣で泣きながら茜さんの名前を呼んでいた篠慧のえさん、の、腹部を弾丸が捕らえた。

『・・・あ・・・───か・・・───なで・・・逃げろ・・・────。』

そのまま篠慧のえさんは、コンクリートの床に身体を叩きつけ、そのまま倒れた。

すると、松雪まつきはハッとして僕の腕を上に引っ張り『奏!!皆の所に一旦戻るぞ!!』と言った。

しかし、僕はおどおどしながら、『でもっ・・・!!あかねさんと篠慧のえさんがっ!!それに僕ッ・・・』

そう言うと、松雪まつきは『あーもう、五月蝿い!!だ・か・ら!!お前は、あかねさんを、俺は篠慧のえさんをおぶって帰るんだ!!お前はまた大切な人を失いたいのか!?』そう言われてしまった。

僕は、もう一度・・・今度は松雪まつきに誓う。

『わかった!絶対に嫌だ!失いたくない!!だから

・・・今度はお前に誓おう────・・・。』


"僕は、もう逃げない。あかねさんも篠慧のえさんも絶対に、死なせはしない!!戦ってやる!!"


決意した奏の瞳は、強い光を宿し、神秘的にエメラルドとアクアのに光り輝いていた。




BW.4―崩壊の前兆―どうでしたでしょうか?

急いで執筆したので誤字脱字や意味のわからないような文面であったりすると思います。

しかし、楽しんで頂けると幸いです。

最後まで読んで下さり誠にありがとうございます

次話もお付き合い宜しくお願い致します。<(_ _)>


P.S.夜中ってお腹空きますよね…(笑)

皆様風邪をひかないように気をつけて下さいね。

Twitterでは、茜と奏のイラストを描いて頂き、ツイートしています。

これからは、設定等もツイートしていたいと思います。

・・・あれ?P.S.が、長くなった。(笑)


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